AIによる採用選考はますます広がるでしょう!

先週の金曜日(2018年6月22日)にセミナー会場に向かうために、大阪の梅田近辺を歩いていると、就活生を思わせるスーツを着た男女をよく見ました。

セミナーが開かれる貸会議室が集まったビルに着いて見ると、ある企業の内定者懇談会が開かれていました。

就活生よりも、企業のほうが必死!

2018(平成30)年6月20日の日本経済新聞朝刊に掲載された「売り手市場 学生に余裕」という記事のサブタイトルは、「企業、引き留めに腐心」でした。

まさに、その通りかな、と思いました。

ところが一方、別の階では、複数の会社が採用面接を行っていました。

就職情報大手マイナビが内定率71.6%(内々定含む)と発表しましたが、実際には、まだまだ就活は続いているということを痛感しました。

活動を継続している就活生は、まだまだ焦ることなく、自分の相性にあった企業を見つけてください。

何社から内定をもらおうとも、入社できるのは1社のみです。

仮に1社からしかもらえなくても、その1社との相性が良ければ、それが最高の結果です。

企業にとっての採用活動の負担削減策は?

内定者懇談会等で内定者を引き留める一方、採用活動も続けている企業がたくさんあります。

2018(平成30)年5月9日の日本経済新聞朝刊に、「人事は年中採用イベントに追われる」という記事が出たこともあるように、採用活動は人事の採用担当者にとって大きな負担となっています。

さて、この負担を軽減させる策はあるのでしょうか?

以前のブログでは、AIによる選考を取り上げました。

まだ就活生には、決して受け入れられているわけではなさそうですが、企業としてAIの活用を進めようとしています。

特に企業にとって、応募人数が多過ぎ、過重な負担となっているエントリーシートの評価にはAIを活用したいに違いありません。

エントリーシートをどのように評価しているのでしょうか。

エントリーシートのAIによる評価の仕方は、公表されていませんので、わかりません。

ただし、海外では日本よりも早くから、小論文の採点にAIが使われています。その採点方法として、今、ベストセラーになっている新井紀子氏の『AI vs. 教科書が読めない子供たち』(東洋経済新報社)に、

AIに「良い論文」を学習させ、採点する論文と比較して採点します。採点基準は内容とは関係なく、「どんな語彙をどれくらい使っているか」「一文の長さはどのくらいか」「どんな接続詞を使って書いているか」といった、外形的で数値化しやすい要素を基準にします。つまり統計です。それでも、そうした観点から五段階評価すると、結果的に、人間が採用するのとほぼ同じ結果になるそうです。

と、書かれていました。

AIに評価されることに不安があるかもしれませんが、AIの活用が進めば進むほど、AIと人間による採点は同じになってくるでしょう。

誰が採点するのかを気にするよりも、まずは企業を知り、自分との相性を感じ取りましょう。

そうすれば、きっと満足のできる就活になります。

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