以前のブログで、65歳以上70歳未満の就業率は50.8%、つまり半数は就業し、70歳以上75歳未満でも3人のうち1人は就業していることを取り上げました。いわゆる定年後も様々な理由で就業されている人が多いということでしょう。
人生100年時代を見据え、働き続けるために超えなければならないのが「55歳の壁」だといいます。多くの企業が60歳定年ですから、その5年前であり、役職を強制的に外される役職定年を突き付けられる年齢、それが55歳。
その55歳に、私もこの9月で到達。
5年後の60歳定年に向けて、準備を始める時期。本屋でこの本を見つけた時、迷わず手に取り、読み進めることにしました。
60歳以降の人生を切り拓く武器は?
得意なこと
褒められたことのあること
好きなこと
60歳以降の人生を切り拓く武器として紹介されています。
私自身が得意と思ってることはあります。社会人になって30年、この世に誕生してから55年も経ちますから、さすがに褒められたこともあります。当然、好きなことはあります。しかしそれらが、人生を切り拓く武器になるのでしょうか。正直なところ疑問ではあります。
著者である大塚寿氏は偏差値52.5を目安として提案されています。以前、おそらく藤原和博氏の著作だったと思いますが、100人に1人を3つ掛け合わせて100万人に1人となることを推奨されていたと思います。100人に1人の基準として1万時間取り組んだことというのもあったような記憶があります。かなりハードルが高く、出来るような気があまりしなかったことを覚えています。それに比べて、偏差値は50を平均として、どれぐらい平均より高いか低いかを表していますので、52.5は平均よりほんの少し上回っているぐらいのイメージですから、ぐっとハードルは低くなります。余談ですが、大塚寿氏と藤原和博氏はともにリクルート出身で、大塚寿氏にとって、藤原和博氏はメンターの存在だといいます。
そして、
スキル×キャリア×人間関係×夢(やりたいこと)×望む収入
を意識決定の基準として、自分の人生を決めていくことが重要だといいます。
これから定年までの時間、「55歳の壁」を越えるという目標を達成できるように取り組んでいきます。