以前のブログで、政府は「70歳定年」、だれもが70歳まで働く社会をつくろうとしていると書きました。
70歳まで働こうと思えば、健康を維持することが重要です。
あなたは、健康に自信を持っていますか?
厚生労働省が、2018(平成30)年9月11日に、平成29年「国民健康・栄養調査」の結果を公表していますので、見てみましょう。
BMIという指標を聞いたことがありますか?
みなさんは、BMI(Body Mass Index)という言葉を聞いたことがありますか?
テレビをつけると、これでもかというほど健康番組が放送されていますので、一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
BMIは、体重[㎏]÷(身長[m]×身長[m])で算出する体格指数の一つであり、国際的標準指標になっています。おもに肥満の判定に使われています。
判定基準は国によって異なりますが、日本では日本肥満学会の判定基準が使われています。
日本肥満学会が定めたBMI判定基準は、
- 低体重(やせ) 18.5未満
- 普通体重 18.5以上25未満
- 肥満(1度) 25以上 30未満
- 肥満(2度) 30以上 35未満
- 肥満(3度) 35以上 40未満
- 肥満(4度) 40以上
となっています。
目標とするBMIの範囲を知っていますか?
厚生労働省は、目標とするBMIも公表しています。
2014(平成26)年3月28日に、厚生労働省は「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書を取りまとめ、発表したのです。
その中に書かれている目標とするBMIの範囲は、
- 18歳~49歳 18.5~24.9
- 50歳~69歳 20.0~24.9
- 70歳以上 21.5~24.9
でした。
日本人のBMIは、この範囲内でしょうか?上回っているのでしょうか?それとも、下回っているのでしょうか?
日本人は太り気味でしょうか?それとも、やせ気味でしょうか?
まずは、男性を見てみましょう。
年齢層 | 目標範囲未満 | 目標範囲内 | 目標範囲超 |
---|---|---|---|
20~29歳 | 9.1% | 64.0% | 26.8% |
30~39歳 | 3.6% | 64.4% | 32.0% |
40~49歳 | 1.6% | 63.1% | 35.3% |
50~59歳 | 9.4% | 58.9% | 31.7% |
60~69歳 | 8.9% | 57.0% | 34.1% |
70~79歳 | 22.4% | 50.3% | 27.3% |
80歳以上 | 26.2% | 51.9% | 22.0% |
次に、女性を見てみましょう。
年齢層 | 目標範囲未満 | 目標範囲内 | 目標範囲超 |
---|---|---|---|
20~29歳 | 21.7% | 72.6% | 5.7% |
30~39歳 | 13.4% | 72.4% | 14.2% |
40~49歳 | 10.6% | 72.2% | 17.4% |
50~59歳 | 27.8% | 50.0% | 22.2% |
60~69歳 | 18.4% | 55.8% | 25.8% |
70~79歳 | 35.6% | 36.8% | 27.6% |
80歳以上 | 38.7% | 37.2% | 24.1% |
全体の印象では、男性は目標範囲をやや上回る傾向、女性は下回る傾向があるようです。
ところで、みなさんはBMIとその後の10年間の死亡率の関係を知っていますか?
やせ過ぎも太り過ぎも死亡率は高い!
BMIとその後の死亡率の研究結果によると、死亡率の低いのは、BMI 23~24.9なのです。
BMI 23~24.9の死亡率を 1.0とすると、BMIと死亡率の関係は、
- BMI 14~18.9 男性 2.26 女性 1.94
- BMI 19~20.9 男性 1.57 女性 0.98
- BMI 21~22.9 男性 1.33 女性 0.99
- BMI 23~24.9 男性 1.00 女性 1.00
- BMI 25~26.9 男性 1.14 女性 1.30
- BMI 27~29.9 男性 1.38 女性 1.33
- BMI 30~ 男性 1.97 女性 1.91
と、なっています。
死亡率からみると、やせ過ぎも決して健康とは言えません。
やはり、目標範囲内をめざすのが良さそうです。
BMIだけで健康かどうか、判断できるわけではありませんが、日々の生活の中で体重計に乗るだけで簡単に計算できる目安といえます。
毎日、体重計に乗りませんか?
気にし過ぎる必要はありませんが、日々のちょっとした心がけが、幸せにつながっていきます。