平成という時代が、あと4ヵ月で終わろうとしています。
平成も31年を迎えているわけですが、30年前と比べて、あなたにとって時間は早く進んでいるように感じていますか?
それとも、ゆっくりと進んでいるのでしょうか?
みなさんもご存じの創業100周年を超えた時計メーカーである「シチズン時計株式会社」が、平成の始めと終わりで、「ほどよい時間」の比較調査を行っています。
仕事でパソコンやスマホを使う時間は?
あなたは、仕事でパソコンやスマホを何時間くらい使っていますか?
仕事の内容によって大きく違うでしょう。
ほとんど使わない人もいれば、一日中、パソコンとにらめっこしている人もいるでしょう。
私は、ほぼ一日中、パソコンを使っています。
シチズン時計株式会社が行った調査によると、2018(平成30)年でパソコンやスマホを仕事で使う「ほどよい時間」は、男性で2時間30分、女性で3時間16分でした。
ちなみに、1989(平成元)年の調査では、男性が55分、女性が1時間44分でした。
その頃は、まだパソコンはそれほど普及していません。多くの人はパソコンではなく、ワープロを使っている時代です。
この時間は、ワープロを使う「ほどよい時間」と考えても間違いではないでしょう。
私が社会人になった1993(平成5)年でも、パソコンはそれほど普及はしていませんでした。
やはり、大きく時代が動いたのは、Windows95の出現だったと実感しています。
「ほどよい時間」が大きく伸びているのも、この時代の流れが影響しているのでしょう。
パソコンの普及のおかげで、時間にゆとりがなくなったなあ、と感じている人は多いのではないでしょうか?
1日の勤務のうち、息抜きは約35分!
シチズン時計株式会社の調査によると、1日の勤務の中の息抜きの時間は、2018(平成30)年で男性が36分、女性が34分でした。
1989(平成元)年では男性が45分、女性が35分ですので、この30年で息抜きの時間は少なくなっているようです。
ちょっと一服、というのも難しくなってきているのです。
息抜きが難しくなっている一方で、残業時間については、どうでしょうか?
1ヵ月の残業の「ほどよい時間」は?
あなたにとって、1ヵ月の残業の「ほどよい時間」は、何時間くらいでしょうか?
シチズン時計株式の調査によると、2018(平成30)年の残業の「ほどよい時間」は、1ヵ月あたり男性で15時間5分、女性で10時間12分でした。
1989(平成元)年の男性が20時間29分、女性が10時間11分でした。
女性はほとんど変わらず、男性は5時間余り短くなっています。
あくまで「ほどよい時間」であって、実際の時間ではありません。
現実はどうなのでしょうか?
思っている「ほどよい時間」と実際の時間とに大きな隔たりはないでしょうか?
大きな隔たりがあるからこそ、「働き方改革」という言葉が脚光を浴びているのではないでしょうか?
みなさんも一度、何にどのくらいの時間を使っているか、記録してみませんか?
そうすれば現実を理解することができます。
現実がわからなければ、改善のしようがありません。
幸せになるためには、まず、現実を正しく知らなければなりません。
知ることが、幸せになるための第一歩になるのです。