転職希望者の95.7%が不安や危機感を感じていると、就職情報大手の株式会社学情が公表しました。
以前のブログで2021年卒の就活生について取り上げました。92.6%が不安や危機感を感じている就活生よりも、不安や危機感を感じている転職希望者の割合の方が上回っています。
調査は、「Re就活」会員を対象とし、2020(令和2)年4月15日~4月22日の期間、Webアンケートで実施したようです。
回答者数は 1,128人でした。
転職活動が厳しくなると78.2%が予測
緊急事態宣言後に、転職活動が厳しくなると感じたことはありますか、という問いに対し、
- はい 78.2%
- いいえ 21.8%
という回答でした。
具体的に感じたことを聞いてみると、
- スカウトの数が減少した
- 求人をストップしたり、選考期間が短くなっているところが多いため、不安
- 求人数の減少
- 選考結果が通知されない
- 身近に新型コロナウイルスの影響で内定取り消しを受けた人がいる
- 企業と連絡が取れない
内定を取り消されたり、求人数が減少したり、企業と連絡が取れない等、かなり切実な声があったようです。
外出自粛が広がり、合同企業セミナーが中止になったり、面接を延期する企業があったりしたため、企業の採用意欲が急激に下がっていると肌で感じているのではないでしょうか。
状況が大きく変化する中、転職活動を継続するのでしょうか?
約6割が転職活動を継続する意思あり
このタイミングでの転職活動を休止しようと思ったか、在職中の人に尋ねると、
- はい 44.2%
- いいえ 55.8%
でした。
未就業中の人に同じ質問をすると、
- はい 34.2%
- いいえ 65.8%
でしたので、就業していても、未就業であっても、約6割の人が転職活動を継続するようです。
転職活動を続けるにしても、この緊急事態宣言を受けて何か意識が変化したのでしょうか?
緊急事態宣言を受け、転職における意識が変化した点を尋ねると、
- テレワークなどの環境の有無も確認するようになった 40.0%
- 転職時期を見直した 37.1%
- 転職を希望する業界や業種を見直した 33.5%
- 身につくスキルを重視するようになった 32.4%
- 年収を重視するようになった 15.6%
という回答でした。
環境の変化に柔軟に対応できる企業を選びたいという気持ちが表れているようです。
この調査結果を見て、私が最も危惧しているのは、例えば施設等でサービスを提供する介護職であったり、指定された場所・時間に指定された物を届けなければいけない物流業といった働く場所や時間を自分でコントロールできない業界や業種を希望する人がますます少なくなってしまうのではないか、ということです。
これらの本当に必要な業界・業種と相性の良い転職希望者もいるはずです。
転職希望者は、人材紹介サービス会社を上手く利用しながら、幅広く活動してください。
悔いのない転職活動とするために。