2035年の日本では、初めて女性の50%以上がソロ(独身)になるという。そのような社会では、どのように生きていけばよいのでしょうか。
荒川和久さんが書かれた『超ソロ社会ー「独身大国・日本」の衝撃-』(PHP新書)を読んでみました。
なぜ、ソロ(独身)が増えるのでしょうか?
国立社会保障人口問題研究所の推計によると、2035年には15歳以上で配偶者がいる人の率は男で55.7%、女49.3%になるようです。これは初めて、女性のソロ(独身)の率が50%を超えることを意味しています。
ソロ(独身者)が増える理由は二つあると言われています。
一つ目の理由は、女性のほうが男性より長寿ですので、男性が先に亡くなってしまい、ソロ(独身)になる人が増えるためだそうです。
二つ目の理由として、結婚をしない未婚の女性が増えていると言われています。
なぜ、結婚しない人が増えているのでしょうか?
国立社会保障人口問題研究所が実施した第15回出生動向基本調査によると、独身の利点の第1位として、男性の69.7%、女性の75.5%が「行動や生き方が自由」をあげています。
男性の第2位として、26.6%の人が「家族扶養の責任がなく気楽」、女性の第2位は25.8%の人が「広い友人関係を保ちやすい」と回答しています。
結婚への障害の第1位として、男性の43.3%、女性の41.9%が「結婚資金」をあげています。
男性の第2位は21.2%の人が「結婚のための住居」、女性の第2位は19.9%の人が「職業や仕事上の問題」と回答しています。
結婚すると自由がなくなる、経済的に難しい、というのがソロ(独身)でいる理由のようです。
結婚して家族で過ごすのとソロ(独身)で暮らしていくのとどちらが幸せなのでしょうか。
あなたはどのようになれば幸せでしょうか?
結婚しているから、子供がいるから、そのような状態になれば幸せになれるのでしょうか。
そのような状態であっても、心理的な孤立を感じてしまう人は多いといいます。その孤立感こそ、憂うべきことであるといいます。
人は社会的報酬によって幸せになれるといいます。社会的報酬とは、周りの人々からの承認、信用や尊敬などの人間関係における達成感のことを意味しています。
「承認」と「達成感」が幸せへと導いてくれるのです。
前ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏が来日されたときに東京外国語大学で行った講演で次のように言われています。
ぜひ家族を持ってください。家族というものは、単純に血のつながった家族ということではありません。そうではなくて「考え方の家族」という意味です。同じように考える人です。人生を1人で歩まないでください。
血のつながった家族が仮にいないとしても、それは問題ではありません。同じように考える人、「考え方の家族」と一緒に歩んでいければ幸せになれるということでしょう。
あなたは、どのように思われますか?どのように生きていきますか?