働き方改革でできた時間。レジャー(余暇活動)で気分転換はいかがですか?

働き方改革が話題になっています。働き方改革が進んで、自由に過ごせる時間ができたらどうしますか?日本人はどのようなレジャー(余暇活動)を行っているのでしょうか。

公益財団法人日本生産性本部が『レジャー白書2017』を発行しています。1977年に創刊されていますので、40年余りの歴史があることになります。

※余暇活動調査の仕様

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:全国15歳から79歳の男女
  • 有効回収数:3,328人
  • 調査時期:2017年1月

参加人口が1番多いのは、国内観光旅行

『レジャー白書2017』によると、2016年の余暇活動の参加人口上位20種目は以下のとおりになっています。

順位余暇活動種目万人
1国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)5,330
2外食(日常的なものは除く)4,090
3ドライブ3,880
3読書(仕事、勉強などを除く娯楽としての)3,880
5映画(テレビは除く)3,560
7動物園、植物園、水族館、博物館3,110
8音楽鑑賞(配信、CD,FMなど)3,070
9ウォーキング3,010
10ウインドウショッピング(見て歩きなど娯楽としての)2,860
11カラオケ2,810
12温浴施設(健康ランド、クアハウス、スーパー銭湯など)2,740
13園芸、庭いじり2,660
14宝くじ2,620
15ビデオの鑑賞(レンタルを含む)2,610
16体操(器具を使わないもの)2,320
17SNS、ツイッターなどのデジタルコミュニケーション2,280
18音楽会、コンサートなど2,220
19トランプ、オセロ、カルタ、花札など2,160
20ジョギング、マラソン2,020

前年と比べて順位が上昇したのは5種目になります。

  • 読書(2015年 4位 ⇒ 2016年 3位)
  • ウインドウショッピング(2015年 12位 ⇒ 2016年 10位)
  • 温浴施設(2015年 13位 ⇒ 2016年 12位)
  • 園芸、庭いじり(2015年 15位 ⇒ 2016年 13位)
  • 体操(2015年 圏外 ⇒ 2016年 16位)

特に体操は、圏外から16位へと躍進をとげています。参加人口でも、2015年が2,150万人ですから、170万人も増えたことになります。

上位20種目の中で参加人口が増加したのは、体操だけという結果でした。

もしかしたら、2016年はリオ・オリンピックが開催されましたから、その影響がでているのかもしれません。

順位を上げた種目をみてますと、庭や住居周りでのちょっとした活動や日帰りで楽しめる身近なレジャーを楽しんでいる人が増えているのかもしれません。

個人的な感想になりますが、日常からかけ離れたレジャー(娯楽活動)よりも、かけた費用を上回る満足感が味わえる、いわゆるコストパフォーマンスが高そうな種目が順位を上げているような気がします。

70兆円を超えるレジャー市場

『レジャー白書2017』によると、レジャー市場は70兆9,940億円といわれています。輸送用機器が約52兆円、小売りが約38兆円(総務省『情報通信白書(平成26年版)』に掲載の「日本の産業別名目市場規模(国内生産額)の推移」より)といわれていますので、レジャー市場はかなり大きな規模であるといえます。

ただし、前年と比較しますと2.0%減少しています。これは、市場規模の突出して大きいパチンコ市場が23兆2,290億円から21兆6,260億円と6.9%も減少したことの影響が大きいそうです。この落ち込みを除くとレジャー市場全体で前年比0.3%の微増となるようです。

「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」、いわゆるIR推進法によって、カジノを中心とした複合施設をつくろうとしているのは、この大きなレジャー市場を活発化して、地域活性化につなげようというねらいがあるようです。

レジャー市場の活発化や地域活性化によって景気を良くしようというのが、働き方改革のねらいの一つのように私には思われます。

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