これから活動する大学生の6割が就活ルール廃止に賛成

これから就職活動に臨む大学生や大学院生の6割が就活ルール廃止に賛成しているという調査結果が株式会社パソナグループのパソナ総合研究所から発表されました。

調査は、2019(令和元)年9月~10月の期間に、インターネットを通じたアンケート方式によって行われました。

回答者数は 407名でした。男女別では、男性 124名、女性 283名と女性が7割を占めています。

また文理別では、文系 386名、理系 21名と文系が95%と圧倒的に多くなっています。

2021年春卒の就活ルールから政府主導

2020年春に卒業する大学生・大学院生の就活ルールについては、日本経済団体連合会が主導してきました。

その就活ルールは、会社説明会などの広報活動は大学3年の3月から、大学4年の6月に面接など採用選考を解禁し、内定は10月以降という内容でした。

ルールはそのままで、2021年春に卒業する大学生・大学院生の就活ルールを政府が主導していくことになっています。

昨年は、就活ルール廃止が大きく取り上げられていたことを記憶されている人も多いのではないでしょうか?

ちょうど1年前に2020年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象にパソナ総合研究所が行っている同じ調査によると、就活ルールについて、

  • 廃止すべき     49.4%
  • 廃止すべきでない  39.7%

と、まさに二分されています。

その1年後輩にあたる大学生・大学院生を対象とした調査では、就活ルールの廃止について、

  • 賛成  60.0%
  • 反対  40.0%

と、賛成が増えています。

廃止に賛成の理由は守られていないから

就活ルール廃止に賛成と答えた理由を上位2つまで尋ねると、

  1. 経団連会員企業を含めた大手企業も実際はルールを遵守していないから  67.2%
  2. 外資系やベンチャー企業など協定に縛られない企業があるため      60.7%
  3. 大学等での活動に支障があるから                   34.4%

でした。

守られていないのだから、廃止したほうがスッキリするということでしょう。

また、新卒一括採用の賛否を尋ねると、

  • 賛成  66.8%
  • 反対  32.2%

と、3分の2が新卒一括採用に賛成でした。

採用選考の時期は定めなくても良いが、大学を卒業と同時に働きたい、と考えているようです。

実際、日系の大手企業は少ないかもしれませんが、中小企業、外資系企業、ベンチャー企業は、学生アルバイトに内定を出したり、インターンを活用したりして、一年中、選考をしています。

入社時期も海外への留学生や少し卒業が遅れた学生の事も考慮し、4月と10月に分けたり、都度入社を認めたりと、色々あります。

報道されるのは、日系の大手企業が多いため、あまり知られていないのです。

探せば、色々な企業があります。今では、インターネットを使ったり、イベントに参加したり、就活カフェに出入りしたりすれば、様々な情報を集めることができます。

集めた情報の中から、自分の五感をフルに活用して、自分の価値観にあった企業を見つけましょう。

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