「お金」と「健康」が老後の不安の2トップ、というオムロン ヘルスケア株式会社の「人生100年時代におけるシニアの健康に関する意識と実態」調査結果が公表されています。
調査は、全国の 40~79歳の男女を対象とし、インターネットを活用して、2019(令和元)年8月23日(金)と8月24日(土)の2日間、行われました。
回答者数は 6,184名、内訳は40代、50代、60代、70代の各年代ともに 1,546名(男性 773名、女性 773名)でした。
約9割のシニアが老後に不安
老後の不安について尋ねると、全体の約9割(86.5%)が何らかの不安を抱えているという回答でした。
老後の不安の種類を複数選択で聞いたところ、
- お金 52.4%
- 認知症 45.3%
- 自分自身の介護 40.1%
- 寝たきり 33.3%
- 脳血管疾患や心疾患などの疾患 26.4%
という回答がトップ5でした。
「お金」と「健康」が、圧倒的な老後不安の2トップということです。
それでは、不安を抱えている人はどのような対策をしているのでしょうか?
4人に1人は何も対策をしていない
回答者 6,184名のうち、「老後に不安がある」と回答したのは 5,351名でした。
その人たちに、老後の不安に対して具体的に取り組んでいることを複数選択で聞くと、
- 食生活 37.7%
- 定期的な通院・健康診断 36.3%
- 日常的な運動 34.9%
- 適切な睡眠 32.1%
- 趣味を持つ 31.8%
- 貯蓄 26.7%
- 特に具体的には何もしていない 24.8%
- 家族団らんの時間を持つ 17.1%
- 財産運用 13.3%
- ダイエット 10.6%
という回答がトップ10です。
特に具体的には何もしていない人が 24.8%、4人に1人というのは、正直、ビックリしました。
老後に不安を抱えている人のうち、最も多くの人が「お金」をあげながら、対策を見てみるとトップ5はすべて健康に関することです。
やっと6番目に「貯蓄」 26.7%、9番目に「財産運用」 13.3%という回答でした。
今回の調査には対策の選択肢になかったかもしれませんが、以前のブログでも取り上げたように、私は働くことが最も「お金」の不安を和らげると考えています。
働き続けるならば、自然と食生活や睡眠にも気をつけるでしょうし、定期的な収入があれば、「お金」の不安もかなり解消できるでしょう。
必ずしもフルタイムで働かなくても、社会とのつながりも持てますし、「きょうよう(今日、用がある)」や「きょういく(今日、行くところがある)」を満たすこともできます。
何歳まで、どのような働き方をするのか。そのために、今、何ができるのか。
これらの問いに、自分なりの回答ができるようになれば、老後の不安の大部分は解消されるのではないでしょうか。
さあ、あなた自身の回答を見つけましょう。