入社3年以内の約5割が、辞めるかどうか迷っている退職予備軍であるという調査結果が公表されました。
公表したのは、株式会社ツナググループ・ホールディングの多様な働き方の調査機関である「ツナグ働き方研究所」です。
調査は、全国の 17~29歳で、2017~2019年に入社した正社員、契約社員、公務員の男女を対象とし、2019(平成31)年4月20日~4月24日の期間、インターネットによるアンケート方式で行われました。
有効回答者数は 150名(男性 41名、女性 109名)でした。
調査対象を絞り込んだこともあり、有効回答者数が少ないため、偏った結果になってしまった可能性はありますが、見てみましょう。
「すでに辞めた」「辞めるか迷っている」あわせると約7割
退職意向を尋ねると、
- 辞めるか迷っている 47.3%
- 辞めることを決めた、すでに辞めた 20.0%
- この会社でがんばろうと思っている 32.7%
という回答でした。
退職した人、退職すると決めた人、辞めるかどうか迷っている退職予備軍をあわせると約7割になるということです。
入社して3年以内に7割もの社員に辞められると会社は事業を続けられなくなります。
何とか思いとどまってもらい、この会社でがんばろうと思ってもらえるようにしなければなりません。
そのためにはまず、辞めたいと思った理由を明確にし、改善していくことから始めることです。
辞めたいと思った理由の第1位は「人間関係」
退職予備軍の人たちに、最も辞めたいと思った理由を尋ねると、
- 人間関係が良くない 31.5%
- 職場環境がブラックである 26.0%
- 仕事内容に不満がある 11.0%
- 入社前の理想と入社後の現実にギャップがある 11.0%
- 業務が自分に合っていない 5.5%
- その他 15.1%
という回答でした。
「人間関係が良くない」と「職場環境がブラックである」を合わせると、辞めたいと思った理由の約6割になります。
職場環境を良くするには、周囲のサポートが重要であるが、実際は不十分であるという調査結果を以前のブログで取り上げました。
必要なサポートを気軽に求められる職場、率先してサポートし合っている職場が求められているのです。
給料や労働時間では、中小企業は大手企業と戦えません。
だからこそ、中小企業はサポートし合える職場づくりに励みましょう。
それが、社員を幸福にできる会社なのです。