社会人になってからメンタル不調になってしまう人がたくさんいます。
その原因の第1位は、やはり職場の人間関係でした。
法人向け産業保健支援サービス「first call」を運営している株式会社Mediplatが調査結果を公表しました。
調査は、医師専用コミュニティサイトMedpeerに会員登録をする医師の内、産業医資格があり、現在産業医として事業所で従事している医師を対象に、2019(令和元)年6月4日~6月7日の期間、インターネットを活用して行われました。
有効回答数は 500人でした。
メンタル不調の原因第1位は職場の人間関係
従業員のメンタル不調の原因で、多いものを最大3つまで選択してもらうと、
- 職場の人間関係 404件
- 長時間労働/業務過多 236件
- パワハラ 161件
- 仕事の難易度/能力・スキル不足 126件
- 目標達成へのプレッシャー 79件
- 家庭の問題 69件
- 低賃金 29件
- 職場の設備環境 26件
でした。
また、職場の人間関係と答えた人の7割が上司との人間関係を最も多い原因として挙げているようです。
この調査は産業医に質問していますので、産業医が社員との面談を通して認められたメンタル不調の原因ということになります。
以前のブログでは、ストレスの原因と感じていることをビジネスパーソンに聞いた調査結果を取り上げました。
その調査結果では、ストレスの原因の第1位は仕事の内容でした。同僚との人間関係が第3位、上司との人間関係が第4位、仕事の量は第5位でした。
ビジネスパーソンに聞いたストレスの原因と産業医が認めたメンタル不調の原因の順位に差が見られます。
なぜでしょうか?
仕事よりも上司との人間関係がメンタルを不調にする
厚生労働省によるストレスに関する調査結果も、以前のブログで取り上げています。
同じ調査の中で、相談ができる人についても聞いています。
相談できる相手は、
- 家族・友人 85.3%
- 上司・同僚 77.1%
- 産業医 8.9%
- 保健師または看護師 4.1%
- 産業医以外の医師・カウンセラー等 3.1%
でした。
相談することができれば、強いストレスを感じていてもメンタル不調にまで至ることは少ないでしょう。
ところが、4人に3人が上司や同僚に相談するというのに、職場の人間関係が良くないと相談できなくなります。
そのため、上司や同僚との人間関係が良くないと、メンタル不調になりやすいのです。
だからこそ、就職先を選ぶときには相性が大切なのです。
就活、転職いずれにしても、自分との相性を大切にしましょう。