所得が増えれば幸せになれるのでしょうか?

以前のブログで、国連の発表した「世界幸福度ランキング」によると、日本人の幸福度は156ヵ国中、第54位という話題を取り上げました。

ちなみに、上位5ヵ国は

  1. フィンランド
  2. ノルウェー
  3. デンマーク
  4. アイスランド
  5. スイス

です。

この5ヵ国の国旗を見てみると、「十字」が使われているという共通点があるのが不思議です。

このランキングを見ていると、所得と幸福度はあまり関係ないような気がしてきます。

実際、日本において、所得と幸福度は関連しているのでしょうか?

一定の所得を超えると幸福度は頭打ち!!

内閣府が「平成23年度国民生活選好度調査」をもとに作成した資料があります。

その資料では、現在、あなたはどの程度幸せですか。『とても幸せ』を10点、『とても不幸』を0点とすると、何点くらいになると思いますか。」という質問をして、回答者がどの程度幸せと感じているか(=幸福感)を点数化しています。

多い順に並べると

  1. 5点 22.0%
  2. 7点 20.0%
  3. 8点 17.7%
  4. 6点 12.8%
  5. 10点   7.2%
  6. 4点   6.3%
  7. 9点   6.2%
  8. 3点   5.2%
  9. 2点   1.4%
  10. 1点   0.6%
  11. 0点   0.5%

でした。

全体の幸福感の平均は 6.41点、点数の高い順に並べると、真ん中(中位)の人は7点になります。

また、5点から8点までの分布率を足すと 72.5%ですので、そこそこ幸せと感じている人が多いようです。

それでは、世帯年収と幸福感にはどのような関係があるでしょうか?

世帯年収 400万円が分岐点!?

世帯年収と幸福感の関係を見てみると、以下のとおりです。

https://buddysrk06.com/wp-content/uploads/2018/05/cd4eefb8c8ab14289dcfa175cd061798.pdf

見ていただくと、世帯年収 200万円未満から、世帯年収 200万円以上 400万円未満、そして世帯年収 400万円以上 600万円未満までは、幸福感は右肩上がりです。

ところが、世帯年収 400万円以上 600万円未満から世帯年収 800万円以上 1,000万円未満まで、幸福感は変わりません。

世帯年収 1,000万円以上 1,200万円未満が最も幸福感が高く、それより世帯年収が増えても、逆に幸福感は下がっていきます。

単純に年収が増えれば幸福感が上がるとは言えないようです。

幸福感を決める項目は?

それでは、幸福感の判断材料を見てみましょう。

上位の5項目は、

  1. 家計の状況(所得・消費)   62.2%
  2. 健康状況           62.1%
  3. 家族関係           61.3%
  4. 精神的なゆとり        51.4%
  5. 就業状況(仕事の有無・安定)  35.5%

でした。

この結果から、「家計(所得・消費)」、「健康」、「家族」の3つが幸福感を決めるといえます。

一定の所得を稼いで、健康に日々を過ごし、家族で支え合うことができれば、幸福になれるのです。

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