あなたは何歳まで働きますか?定年を超えて働くために必要なこと!

「あなたは何歳まで働きますか?」

この質問をされたら、あなたはどう答えますか?

もしかしたら、「定年まで働けたらいいな」「60歳くらいでゆっくりしたい」と思った方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現実は少し違ってきています。私たちの働き方や人生設計は、これから大きく変わっていくからです。

内閣府が公表した『令和7年版高齢社会白書』によると、65〜69歳の就業率はなんと53.6%。さらに70〜74歳でも35.1%、75歳以上でも12.0%の人々が実際に働いています。これを聞くと、驚くかもしれませんが、実際には多くの高齢者が働き続けているのです。

私も現在、50代半ば。あと10年、あるいは20年は働き続けることになるでしょう。そのためには、今から「どうすれば10年後も食べていけるのか」を真剣に考える必要があります。そんな思いを抱えた私が、書店で目にしたのが和田秀樹氏の著書『60歳からの仕事の壁』でした。

この本の表紙には、こう書かれています。「その働き方では定年直後に行き詰まります!」。私はこの言葉に強く引き寄せられ、「自分もその壁を越えなければ」と決意し、すぐに手に取ることにしました。

10年後も食える人になるために

和田氏の著書『60歳からの仕事の壁』では、27項目にわたって「10年後も食える人」と「1年後すら危ない人」を対比しています。この内容をざっと眺めていくと、非常に大事なことに気がつきました。それは、世間一般で蔓延している「常識」に従っていると、いずれ行き詰まってしまうという点です。

例えば、よくある「定年まで同じ職場で頑張る」という考え方。確かに、長年一つの会社でキャリアを積んでいくことは安定をもたらすかもしれません。しかし、それだけでは「10年後も食べていける人」にはなれないというのが和田氏の主張です。むしろ、発想の転換が必要だというのです。

では、どんな発想の転換が必要なのでしょうか?和田秀樹氏によると、50代は「人生を豊かにするための人脈づくりや趣味づくりを進める時期」であり、これからの働き方を大きく変えるチャンスだといいます。

具体的には、次の3つが重要だと和田氏は強調しています。

1. 立場を超えた人間関係の構築

50代になると、仕事の立場が変わることがあります。もしかしたら、管理職や部下との関係性が変化することもあるでしょう。だからこそ、社内の枠を超えた「外部の人間関係」を築くことが重要です。

私自身、LinkedInに投稿し、自分の業界外の人々とも交流を深めています。また、専門的な勉強を続けるために「TP++21」という勉強会にも参加し、幅広いネットワークを作ることを心がけています。こうした活動は、今後のキャリアに大きな影響を当たるかもしれません。

2. 一生楽しめる趣味を持つ

和田氏は「趣味」を非常に重要視しています。50代になると、仕事がすべてではなくなることが多いです。仕事以外で自分を楽しませてくれるものがなければ、人生が単調になり、精神的な余裕もなくなります。

私自身、趣味と呼べるものは特にありませんが、読書は好きであり、学ぶことが楽しみでもあります。そうしたものをもっと深めていき、「一生楽しめる趣味」を見つけることが大切だと感じています。

3. 「心の主治医」を持つ

「心の主治医」とは、精神的に支えてくれる存在のことです。私は必ずしも精神科医でなくてもよいと言います。大切なのは、あなたが安心して相談できる、心の支えとなる人がいることです。

私には、かかりつけの精神科医はいませんが、「心の主治医」として、困ったときに相談できる信頼できる友人や、心を落ち着けられる人が周りにいることが大切だと考えています。

発想の転換で「60歳からの仕事の壁」を越える

私が和田秀樹氏の『60歳からの仕事の壁』を読んで得た大きな気づきは、いわゆる「常識」に従うことが必ずしも将来の成功につながらないという点でした。今後、50代以降のキャリアを充実させるためには、まずは「立場を超えた人間関係」を築き、「趣味」を大切にし、そして「心の主治医」を見つけることが不可欠です。

こうした考え方を実践し、着実に人生の後半戦に向けた準備を進めていくことで、10年後も食べていける力を養うことができると確信しています。

この記事を読んでいるあなたも、ぜひ自分の将来を見据えた「発想の転換」を意識してみてください。もし、あなたが今「60歳からどうやって働くのか?」と悩んでいるのであれば、和田秀樹氏のアドバイスを参考に、まずは人脈作りや趣味の充実、心の支えを見つけることから始めてみてはいかがでしょうか。

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