日本人は世界一孤独なのでしょうか!!

  1. 他人が自分に期待した人生ではなく、自分が全うしたかった人生を送る勇気を持ちたかった
  2. そんなに一生懸命働くのではなかった
  3. 自分の思いをもっと表す勇気があればよかった
  4. 友人たちともっとつながりを持っておくべきだった
  5. もっと自分を幸せにしようとするべきであった

これは、オーストラリアで、患者の世話を続けてきたブローニー・ウェアさんという方が、8年間の経験の中で接した人たちから聞き、2009(平成21)年にブログにつづった「死にゆく人々の五つの最も大きな後悔」です。

あなたは、死を迎えようとしているときに、どのような後悔をするのでしょうか。

できるならば、幸せな人生だっと思いたいのではないでしょうか。

少なくとも、私は、そう思っています。

しかしながら、今の日本人、特にオジサンは、どうでしょうか?

日本のオジサンへの応援エールを送っているのが、岡本純子氏が書かれた『世界一孤独な日本のオジサン』(角川新書)です。

日本のオジサンは孤独なのでしょうか?

著書の中に、OECD(経済協力開発機構)の2005(平成17)年の調査結果が掲載されていました。

調査の結果、日本人は「友人・同僚・その他のコミュニティの人と「ほとんど付き合わない人」の比率は15.3%と平均(6.3%)の2倍以上、加盟国中トップ」であり、「オランダの2.0%、アメリカの3.1%、ドイツの3.5%などに比べると差は歴然」だといいます。

また、OECD(経済協力開発機構)のBetter Life Index(2015)によれば、「人生に対する満足度は38先進国中29番目」だったといいます。

以前のブログでは、国連が156ヵ国を対象に行った「世界幸福度ランキング」の結果は、54位であったことを取り上げました。

日本人、特にオジサンはあまり人付き合いをしないために孤独になりやすいこともあり、人生の満足度や幸福度は高い、とはいえなさそうです。

老後に向けて準備することは?

岡本純子氏は、そのような日本のオジサンに、老後に向けて三つの元気の「素(もと)」を準備するように提案しています。

それが、「カネ」「コネ」「ネタ」です。

「カネ」は、充実した老後を送りたいと思えば、これはあるに越したことはない、と著者はいいます。

「コネ」は、人とのつながり。いざという時に支え合う、深くて緊密な絆であり、あるかないかで老後の豊かさのレベルは断然変わってくるといいます。

最後に「ネタ」は、老後の生きがいのこと。夢中になれ、社会に求められ、得意なものがあれば言うことなし、と著者はいいます。

まずは夢中になれることの中から、生きがいを見つけるようにすればいいのではないでしょうか。

日本のオジサンへのメッセージ

岡本純子氏は最後に、日本のオジサンへの

「孤独」をタブーにしてはならない。自分の人生を生きよう。仕事の犠牲になるのはやめよう。声をあげよう、つながりを作ろう、そして、もっと幸せになろう

というメッセージで、締めくくられています。

人とのつながりをもち、孤独から脱することが、幸せにつながる、というのです。

さあ、まずは「あいさつ」を明るくすること、から始めませんか。

幸せへの最初の一歩目は、身近なところにあるのです。

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