あなたは、もっと早く仕事を終わらせたい、とか、もっと仕事の質をあげて認められたい、と思ったことはありませんか?
一度もない、という人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
特に、働き方改革という言葉が巷にあふれ、仕事の生産性の向上が求められている今、その要求にこたえるヒントが書かれた著作があります。
それが、樺沢紫苑氏が書かれた『脳を最適化すれば能力は2倍になるー仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法ー』(文響社)です。
ポイントは7つの脳内物質!!
樺沢紫苑氏は、精神科医という立場から、7つの脳内物質(ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニン、メラトニン、アセチルコリン、エンドルフィン)の働きを知ることで、劇的に変わると書かれています。
7つの脳内物質の中でも、幸福を感じることと関係してくるのは、ドーパミンとエンドルフィンの2つのようです。
ドーパミンは幸福物質!
ドーパミンという脳内物質のことを、みなさんも一度は、聞いたことがあるのではないでしょうか?
ドーパミンが分泌されると、ひとは幸福感を感じられるといいます。
それでは、どのようにすれば、ドーパミンを分泌させることができるのでしょうか。
ドーパミン分泌には、
- 明確な「目標」を設定する
- 「目標を達成した自分」をイメージする
- 目標をくり返し確認する
- 楽しみながら実行する
- 目標を達成したら、自分にご褒美を与える
- すぐに「新しい高い目標」を設定する
- 「目標達成のプロセス」をくりかえす
という、7つのステップがあるといいます。
仕事を進めるうえで、多くの人が「目標」は設定しているのではないでしょうか?
しかしながら、「目標を達成した自分」をイメージしている人は少ないのではないでしょうか?
「目標を達成した自分」をくり返しイメージしていると、それだけでドーパミンが分泌され、幸福感を味わえます。
また実際に脳が活発化し、目標を達成できる可能性があがるといいます。
これからは、何度もくり返し、「目標を達成した自分」をイメージするようにしましょう。
エンドルフィンは究極の癒し物質!
エンドルフィンは脳内麻薬ともいわれ、多幸感・恍惚感を感じる、まさに究極の癒し物質とのことです。
そのエンドルフィンは、
- 人に感謝する
- 人から感謝される
- 運動する
- 激辛料理を食べる
- 油っぽいものを食べる
- チョコレートを食べる
- 熱い風呂に入る
- 針治療を受ける
と、分泌されるといいます。
以前のブログで、ソニア・リュボミアスキー氏が書かれた『幸せがずっと続く12の行動習慣』(金井真弓訳、渡辺誠監修 日本実業出版社)を取り上げたことがあります。
その時もキーワードとして、「感謝」に注目しました。
感謝する、あるいは感謝されることによって、人は幸せを感じることができるのです。
さあ、まずは感謝の「ありがとう」という言葉から始めましょう!