先週、ブログにITパスポート試験に合格し、次のステップアップとして生成AIパスポート試験に挑戦すると書きました。
文章だけを読んでいると、ITパスポート試験が終わってから、すぐに次の学習を始めたように感じられるかもしれません。
しかし実際のところは、始めるまでに1ヵ月余りの月日が経過しています。
何か特別な事情があったわけではないのですが、すぐには取り掛かっていません。
すぐにできなかったのは、私の脳が「すぐにやる脳」ではなかったからでしょう。
著者である菅原道仁氏は「怠惰で、流されやすく、誘惑に弱い」のが脳だと書かれています。
まさに私の脳のことを指摘されたような気がしてきます。
『すぐやる脳』の中で「プロクラスティネーション」という言葉が出てきます。
著者である菅原道仁氏は「プロクラスティネーション」を
遅れることで状況が悪化すると予測されているのに、予定していた行動を自発的に遅らせること
と定義されています。
『すぐやる脳』の中では、2007年にスティール教授が行ったメタ分析(複数の研究結果の分析)が紹介されています。
分析結果によれば、「大学生の80~95%はこの”プロクラスティネーション”(先延ばしグセ)に苦しめられて」いるとのことです。
「すぐにやらない脳」なのは私だけではなく、人類共通の大きな悩みと言っても過言ではなさそうです。
脳には、感情をつかさどる「本能的な古い脳(大脳辺縁系)」と人間らしい知性をつかさどる「理性的な新しい脳(前頭前皮質)」があるそうです。
そして、動きが速い「大脳辺縁系」と動きが遅い「前頭前皮質」では、「理性的な前頭前皮質が、本能的な大脳辺縁系に負けやすい」という関係は、人間の生まれつきの仕様だといいます。
人間の生まれつきの仕様を、菅原道仁氏は「脳は”先延ばし”をするようにプログラミングされている」と簡潔に表現されています。
「すぐにやらない脳」が生まれつきのプログラミングですから、何もしなければ「すぐにやらない脳」のままなのです。
菅原道仁氏は、脳には「可塑性」という性質があり、変えられる可能性が残っているので「すぐやる脳」に変えることができると提唱されています。
その方法こそが、
「こまめにできる」と自己暗示をかけて、ドーパミン・コントロールを続けて
いくことだといいます。
ドーパミン・コントロールの手順は
ステップ① 自己暗示をかける
ステップ② スモールステップに分ける
ステップ③ ドーパミンを分泌させる
ことだと書かれています。
まず、自己暗示から始めてみませんか。
「私は、自分を愛している」「自分はこまめにできる」と唱えることから。