言葉が「思いつかない」、言葉が「まとまらない」、言葉が「伝わらない」経験をしたことありませんか?
一回もありません、と言い切れる人はほとんどおられないのではないでしょうか。
もちろん、私は何度もそのような経験はありますし、今でもそう思うことは毎日のようにあります。
私と同じような思いをお持ちの方向けに、以前のブログで『言語化大全』を紹介いたしました。
『言語化大全』の著者である山口拓朗氏は3STEPでまとめられていました。
最初のSTEPは「語彙力」を伸ばすこと、次のSTEPは「具体化力」を鍛えること、最期のSTEPは「伝達力」を磨くことを提唱されています。
相手に伝えるために特に大切なのは、脳内を「具体化」することだといいます。「いかに」伝えるかという方法論の前に、「何を」伝えるかを具体化することが重要だと主張されています。内容が伴っていなければ、どのような方法を使っても、伝えたつもりでも、相手には伝わらないということです。
山口拓朗氏は3STEPでまとめられていましたが、ひきたよしあき氏は5日間という期限を区切ってまとめられています。
そして1日につき5つずつ、トレーニングがまとめられています。
順にトレーニングを続けていけば、言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなると提唱されているのです。
トレーニングの1日目の目的は「頭の中にあるものを知る」ことです。
知っているはずの言葉を思い出す3つの方法と言葉を暗記する2つの方法で構成されています。
2日目の目的は「考える習慣をつける」です。
考えているつもりでも、案外、何も深く考えることなく言葉を発しているのではないでしょうか。
3日目は「論理的に発想する力をつける」です。
自分の主観だけでは相手には伝わらないでしょう。
相手に正確に伝え、理解してもらうためには論理的に筋道を立てて考えをまとめることによって、自分の思いや考えが言葉になり、相手に伝わるのです。
4日目は「真に伝わる表現力を磨く」です。
3日目までは、言葉を「思いつく力」「まとめる力」をつけるためのトレーニング、4日目になって「伝える力」をつけるトレーニングと焦点が変わってきます。
最後の5日目は「言葉に説得力を持たせる」です。
それぞれのトレーニングを行うことによって、言葉が「思いつかない」、言葉が「まとまらない」、言葉が「伝わらない」が解消できると主張されています。
いろいろなトレーニングが提唱されていますが、著者が最も言いたかったのは、
言葉を「思いつく」「まとめる」「伝える」力は、「誰かのために」それを生かそうと思ったときについてくるもの
ということです。
自分のためではなく、「誰かのために」5日間のトレーニングを実践してみませんか。