もう10日ほどで入社式を迎える2020年3月卒の高校生と大学生を合せて21名もの人が内定取り消しになってしまったことを、以前のブログで少し触れました。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり、です。
思っているよりも、ずっと拾う神はたくさんあります。決してあきらめないように!、と強く主張しておきます。
これから先、もっと内定取り消しは出るかもしれません。しかし、拾う神はそれ以上にあります。
民間企業も神戸市も追加で採用
新聞等の報道によると、
- 携帯電話販売代理店コネクシオは内定取り消し者対象に100人規模で採用
- 家電量販店のノジマは4月入社の特別枠を設ける
- メガネ専門店オンデーズは臨時採用枠を設ける
- カラオケ店などを展開するニュートンも追加募集枠を設ける
- 神戸市は内定取り消し者を対象に100名を臨時採用
等、拾う神ともいうべき追加採用を表明した企業は数多くあります。
神戸市の追加採用は、神戸市内に住む、あるいは市内の大学・短大に通っている内定取り消し者をあくまで1年任期という期間限定の雇用と、かなり限定されているようです。
それ以外の民間企業については、報じられている情報によるとそのような地域や期間といった特別な制限はないようです。
報道されている追加採用を募集している企業の多くは小売りやサービス業ですから、この新型コロナウイルス流行による訪日外国人の減少や感染を恐れて人々が活動を控えることによる消費減少の影響を受け、かなり経営環境は厳しくなっていると思われます。
それでも、追加採用をしようとしているのです。なぜでしょうか?
バブル崩壊やリーマンショックから学んだこと
私は、バブル崩壊やリーマンショックを素直に受け止め、謙虚に学んだ結果だと思っています。
バブルと言われる時代、日本の多くの企業は大盤振る舞いの採用数でした。
ところがバブルが崩壊すると、それまでの反動で急激に採用数を絞り込みました。その結果、多くの就活生が企業に就職できず、今、就職氷河期時代といわれ、大きな問題となっています。
それから20年余り経過した今、いわゆる働き盛りの中堅社員不足に多くの企業が頭を抱えています。
リーマンショック後も、以前のブログで取り上げたように、多くの企業で採用数を絞り込みました。
その結果、今、30歳前後の若手社員不足に多くの企業が直面しています。
夜が明けない朝はない、あるいは上がらない雨はない、と言われるように、経営環境も好転する日がきっときます。
その時に、大きく飛躍するためには、優秀な社員が必要です。
だからこそ、経営環境が悪化し、大手あるいは中堅企業が採用を絞り込む時に、中小企業は積極的に採用すべきです。
大手あるいは中堅企業が採用を絞り込む時には、中小企業でも、それまでには採用できなかった優秀な新卒社員が採用できるのです。
それは私が、バブル崩壊やリーマンショックを経験して学んだことです。
同じように考えている企業も多いのではないでしょうか。
学んだからこそ、内定取り消し者を追加採用しようという企業があるのです。
もし内定取り消しになったとしても、採用数が絞り込まれたとしても、拾う神はたくさんあります。
悲観する必要はありません。
視野を広げて活動しましょう。