2019年度に64.2%の企業が正社員の採用を予定。
これは、株式会社帝国データバンクが公表した「2019年度の雇用動向に関する企業の意識調査」の結果です。
2019年度も多くの企業で正社員採用の意欲が強いようです。
その一方で多くの人が、いわゆる非正規社員として働かれています。
自分の意志で正社員として働いていないのでしょうか?それとも、何らかの事情で非正規社員として働いているのでしょうか?
ディップ総合研究所が非正規社員として働いている人を対象に調査を行い、結果を2019(平成31)年3月29日に公表しています。
調査は、47都道府県に在住する15~59歳の男女を対象とし、2019(平成31)年3月7日(木)~3月11日(月)の期間、インターンネットを活用して行っています。
有効回収数は 9,356人、なお詳細の回答は、「正社員を希望する」と回答した 6,000人のうち3,000人から回収しています。
正社員を64.1%が希望!
正社員で働くことを希望しますか、という問いに対し、
- 希望する 64.1%
- 希望しない 35.9%
という回答でした。
全体の回答者 9,356人のうち 64.1%、6,000人の人が正社員で働くことを希望していることになります。
かなり多くの人が正社員として働きたいと考えているものの、実際には非正規社員として働いているといえます。
それでは、正社員として働きたい人は、正社員への転職活動を行っているのでしょうか?
正社員への転職活動を行ったことがあるか、という問いには、
- ある 37.6%
- ない 62.4%
でした。
正社員になりたいと思いながら、転職活動をなぜしないのでしょうか?
正社員になれないという思い込みを払拭するのが課題
正社員で働いていない理由を複数回答で尋ねると、
- 年齢が壁になり採用されなさそう 23.4%
- 転職活動したが採用されなかった 23.3%
- 今すぐ正社員になることを望んでいない 21.9%
- 学歴・職歴に自信がない 19.7%
- 自分でできる仕事があるか自信がない 17.0%
でした。
転職活動をしたが採用されなかったり、今すぐに正社員になることを望んでいないという理由もありますが、それ以外の理由は、もしかしたら単なる思い込みに過ぎないかもしれません。
以前、転職は35歳が限界と言われていたこともありますが、今はそのようなことはありません。
まず何ができるのか、何をしたいのか、自分自身のことを振り返ってみませんか?
それが正社員になるための最初の一歩です。
さあ、勇気を持って一歩目を踏み出しましょう。
案ずるより産むがやすし、です。