2020年3月卒業の就活生の10人に1人以上は、採用広報解禁時点で内定を獲得しているという株式会社ディスコの調査結果と、株式会社学情の調査結果を取り上げました。
今年は多くの企業がゴールデンウイークを10連休とすることもあり、前年以上に就活スケジュールが早くなるといわれています。
多くの就活生がゴールデンウイーク前に内定を獲得するのではないでしょうか?
売手市場といわれていますので、ちょっと背伸びしてあこがれの企業を目指す就活生も多いのではないでしょうか?
就活生がどのような企業を希望しているのか、あさがくナビを運営している株式会社学情が発表した就職人気企業ランキングを見てましょう。
調査は、2020年3月卒業予定の全国大学3年生および大学院1年生を対象とし、2018(平成30)年12月1日(土)~2019(平成31)年3月7日(木)の期間、Web上の入力フォームにアンケートの回答を入力してもらったようです。
回答方法は選択式で最大5社までとし、 9,842名から回答を得ています。
人気企業1位は、5年ぶりに交代!
前年までANA(全日本空輸)が4年連続1位でしたが、今年は総合ランキングの1位に伊藤忠商事が6年ぶりに返り咲きました。
ちなみに総合ランキングの1位から10位までは、
- 伊藤忠商事
- 味の素
- JTBグループ
- オリエンタルランド
- ANA(全日本空輸)
- エイチ・アイ・エス(HIS)
- 丸紅
- アサヒ飲料
- 大日本印刷(DNP)
- ソニーミュージックグループ
でした。
当然のごとく、有名な大手企業が顔を揃えているのは例年通りという感じがします。
ところが、総合ランキング100位以内を見てみると、例年とは大きく違う特徴がありました。
地方自治体が大人気!
今年の大きな特徴としては、なんといっても地方自治体の大躍進です。
来年オリンピックを控える東京都が41位(前年173位)、2025年に万博というビッグイベントが開催される大阪府が80位(前年274位)、京都府が88位(前年177位)、福岡県が94位(前年433位)と4都市が大きく順位を上げ、100位以内にランクインしています。
就職情報大手のマイナビが2019年卒を対象とした調査ではありますが、公務員のイメージ調査を行っています。
その調査の中で、公務員になりたい理由を尋ねると、
- 安定している 79.5%
- 休日や福利厚生が充実している 66.9%
- 社会的貢献度が高い 47.9%
- 給与・待遇が良い 41.4%
- 地域に密着した仕事ができる 36.1%
でした。
本当に公務員は安定しているのでしょうか?
私は必ずしも安定しているとは言えないと思っています。
実際、日本でも2007(平成19)年に北海道夕張市は「財政再生団体」となり、財政破綻してしまいました。
その時には市の職員も260人から約100人まで減らさざるを得なかったいいます。
今の就活生は20歳前後です。これから40年以上という非常に長い期間、働くことになります。
人口が大幅に減少する日本で、夕張市のような「財政再生団体」となってしまう地方公共団体も出てくるかもしれません。
東京都でさえも、今では人口減少と急激な高齢化が予測されています。
決して地方公務員が安定しているとは言えません。
だからこそ、他人の意見を鵜呑みにするのではなく、しっかりと自分と対話して欲しいのです。
本当に公務員が自分と相性の良い仕事なのか、しっかりと見極めるようにしましょう。