以前のブログで髙橋伸典氏が書かれた『定年後 自分らしく働く41の方法』を取り上げました。
髙橋伸典氏は、多種多様な仕事の中で自分らしい働き方が出来ることを重視して定年後の仕事は選ぶべきだといいます。
そしてその基準は、「好き(like)」「役立つ(give)」「できる(can)」だと主張されています。
その基準で選ぶ仕事は「長年培ってきた仕事上の知識・スキル」という「宝」を活かせるから、というのがその理由です。
私も考えてみましたが、なかなか3つの基準を満たすものを見つけることが出来ませんでした。
そこで、他の人の意見を探そうと思って手に取ったのが、藤井孝一氏が書かれた『50代がうまくいく人の戦略書』です。
藤井孝一氏は、今から20年以上前の2003年に『週末起業』を書かれています。
そして、そもそも起業のネタになるのは、「好きなこと」「できること」「時流に沿っていること(お客さんがいること)」の3つを満たすものと主張されています。
ところが、50代くらいの人には「好きなこと」はいったん忘れるべきだと言います。
そして、
できること+時流に沿っていることで勝負するのが50歳からの戦略
だと提唱されているのです。
なぜならば、50代になればこれまでの経験からできることをいっぱい持っているし、その「できること」=「好きなこと」だから、まずは「できること」から考えればいいというのです。
これまで経験した仕事の中で、「面白かった仕事」「得意とした仕事」から考えていくことを推奨されています。
この考え方は、以前のブログで取り上げた田原祐子氏が書かれた『55歳からのリアルな働き方』に通じるものがあります。
まさに田原祐子氏が主張されている「経験知」を活かしてできる「時流に沿っている」仕事、言い換えるならば「お客様から求められている仕事」を探せばいいことになります。
「経験知」はこれまでの自分自身の経験から探していくとして、「時流に沿っている」か否かをどうやって見極めればいいのでしょうか。
藤井孝一氏は、
若い人から直接学ぶのが一番です。ビジネスのヒント、起業のネタもたくさん眠っています。若い人から学べば、凝り固まった価値観や発想が解きほぐされ、頭の中をアップデートできる
と書かれています。
若者から学ぶにはどうすればいいのでしょうか。
まずは、謙虚に『論語』にある「後生畏るべし」という言葉を肝に銘じることが必要でしょう。
そして、愛想のいいおじさんになることが大切でしょう。
そのためにまず何から始めようかと考えた結果、まずは「自分から笑顔であいさつすること」を目指そうと決めました。
簡単そうで案外できないことですが、愛想のいいおじさんになるための第一歩を踏み出すことにします。
どのように変われるか、自分自身が楽しみです。