あなたは定年後に何をしているか考えたことがありますか?
一般的に会社員が何歳になったら考え始めるのでしょうか。
私は50歳になる2ヵ月余り前に今の会社に転職しました。
その時点では、まだ定年後のことを全く考えていませんでした。
それからは経験したことのない業界でしたから学ぶことに、そして新しい環境に慣れることに精一杯でした。
55歳になったぐらいから職場や業界に慣れ、定年後のことを真剣に考え始めました。
それから1年余り、前進できていないのが現状です。
そういった現状を打破しようと思い手に取ったのが髙橋伸典氏が書かれた『定年後 自分らしく働く41の方法』です。
髙橋伸典氏は新入社員として大手の製薬会社に入社したそうです。その後、50代半ばになったころ会社が「早期退職プログラム」を打ち出したものの、はじめはプログラムに関心はなかったそうです。ただ、定年を間近に思い出した57歳になって考えが変わり、今後のことを考えプログラムに応募されたようです。
早期退職プログラムよって退職した後、保育士の採用を募集している複数の保育園を経営している会社に就職されました。再就職後には幹部の方とうまくいかない時期があり苦労された後に自身の言動を振り返り、謙虚に謝罪されてから関係性が大きく改善されたそうです。
その後、特別支給の年金が受給できる年齢になったときに年金を満額受け取るために会社に相談して雇用関係から請負契約に変更されています。
請負契約に変更するということは、雇われる雇用契約ではなく、独立した事業主となることを意味します。
勤めていた会社との請負契約ですから、業務内容は変わらず安定した収入が見込める恵まれた独立の第一歩と言えるのではないでしょうか。
早期退職後の転職、その後の独立といった経験を踏まえて、髙橋伸典氏は定年後のセカンドキャリ支援をされています。
以前のブログで大杉潤氏の『定年ひとり起業 生き方編』を取り上げましたが、まさにひとり起業によって成功された一人が髙橋伸典氏と言えるのではないでしょうか。
髙橋伸典氏は、いろいろな定年後の仕事を取り上げられていますが、多種多様な仕事の中で自分らしい働き方が出来ることを重視して選ぶべきだといいます。
そしてその基準は、「好き(like)」「役立つ(give)」「できる(can)」だと主張されています。
その基準で選ぶ仕事は「長年培ってきた仕事上の知識・スキル」という「宝」を活かせるといいます。
田原祐子氏が提唱されている「経験知」を活かすことに相通じるものを感じます。
あなたも自分の経験知を活かせる働き方をしたいと思いませんか。
私はそういう働き方を出来るように、まずは自分のこれまでの経験をじっくりと時間をかけて振り返ろうと思います。
今後の働き方を決めるための第一歩として。