「私は自分を愛している」と、毎日三回、鏡の前で唱えることが、『鋼の自己肯定感』を手に入れるための第一歩であることを以前のブログで紹介しました。
ひとり言を自分自身に話しかけることによって、自己暗示をかけているのでしょう。
そうすることによって、ありのままの自分を受け入れ、常に世界一の親友になれるといいます。
「ひとり言」には、自分自身を変えることができるパワーがあるというのです。
「言霊信仰」の日本人には、「ひとり言」のパワーは理解しやすいのではないでしょうか。
その「ひとり言」のパワーについて、脳科学者の加藤俊徳氏がまとめられたのが『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』です。
加藤俊徳氏といえば、「脳番地」という概念を発見した脳科学者です。
脳が働いている部分は血流量が増えますが、その血流分布を画像化し、さらに酸素消費量の変化までを定量化するという「ベクトル法fNIRS(エフニルス)」という手法を編み出されました。
その手法を使って脳を精査した結果、脳にはそれぞれ独自の働き方を担う領域があることを発見し、それらを「思考系」や「伝達系」と名付けた概念が「脳番地」です。
「ひとり言」を言うだけで、「思考系」「伝達系」「運動系」「感情系」「理解系」「運動系」「聴覚系」「記憶系」というすべての脳番地を活性化することになるそうです。
その結果、「ひとり言」には
- 気持ちが整理され、心が軽くなる
- 口走ることで、自己肯定感が保たれる
- 目的意識が強くなる
- 「悩み」を言語化することで解決に導く
- 違和感を覚えたら、注意する
- アンガーマネジメントになる
- ダマされることが少なくなる
といったすごい効果があると主張されています。
ちょっとした「ひとり言」にこれほどの効果があるのなら、意識的に「ひとり言」を活用しようという気になってきませんか。
実際に『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』では、「寝る前」や「目ざめたとき」、「お風呂」でリラックスしているとき等、それぞれのシチュエーションで効果的な「ひとり言」も書かれています。
1日のうちでみなさんが最も時間を使っているかもしれない「スマホ」を見ながらの「ひとり言」を私はお勧めしますので、ぜひ本を手に取って確認してみてください。
ところで「ひとり言」には、「良いひとり言」と「悪いひとり言」があるといいます。効果が大きいということは、誤った使い方をした場合の負の影響も大きいということになります。
「良いひとり言」は「脳番地」を刺激し脳を活性化させます。「悪いひとり言」は逆に脳をダウンさせてしまうそうです。
ポジティブな親近感のある言葉で自分自身を励ますつぶやきは「良いひとり言」です。決してネガティブな言葉は使わないことです。
私は毎朝、寝起きに自分自身を励ますひと言をつぶやくようにします。
みなさんも「良いひとり言」をつぶやきませんか。