8月31日現在の内定率は 77.6%、前年比 5ポイント減、という調査結果を就職情報最大手のマイナビが公表しました。
調査は、2021年3月卒業見込みの全国大学生、大学院生のマイナビ2021の会員を対象に、2020(令和2)年8月26日~8月31日の期間、WEBアンケートによって行われました。
有効回答者数は 6,466名でした。
内定率は 77.6%、前年比 5ポイント減
各月の末日に行われた内定率の調査結果を見ると
- 3月 20.5%(前年同期 12.7%)
- 4月 35.2%(前年同期 39.3%)
- 5月 48.0%(前年同期 61.8%)
- 6月 65.1%(前年同期 74.4%)
- 7月 73.1%(前年同期 80.0%)
- 8月 77.6%(前年同期 82.6%)
となっています。
前年同期比では、
- 3月 +7.8ポイント
- 4月 ▲4.1ポイント
- 5月 ▲13.8ポイント
- 6月 ▲9.3ポイント
- 7月 ▲6.9ポイント
- 8月 ▲5.0ポイント
となっています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、5月に内定率は前年を大きく下回り、その後、徐々に活動が再開されるにつれ、内定率が前年に追いついてきているのがわかります。
コロナ禍の経験によって、安定志向が強まる
コロナ禍の就活を通して、就活を開始する前と比べて重要度が高くなった企業選びのポイントを尋ねると、上位10位は、
- 安定している会社 46.0%
- 在宅勤務やテレワークなど、多様な働き方ができる会社 10.4%
- 一生涯勤められる会社 7.7%
- 福利厚生が充実している会社 7.6%
- これから伸びそうな会社 7.0%
- 専門性を身に付けられる会社 5.9%
- 事業を多角化している会社 4.2%
- 転勤のない会社 3.4%
- 給料の良い会社 2.1%
- いろいろな職種を経験できる会社 1.8%
でした。
以前のブログで、転職先を「給料・待遇」で8割の人が選ぶという調査結果を取り上げました。
就活生は突然、採用を凍結され、転職志望者はいきなり給与がカットされたショックが大きかったのでしょうか。
転職意向が高まった人も、就活生もコロナ禍による不安が理由で企業を選ぶ基準に変化が見られます。
いずれにしても、私は自分との相性で企業を選ぶべきだと思っています。
安定していると思っていた企業が将来も安定しているとは限りません。
給与・待遇がよい企業も、ずっと恵まれた給与・待遇が続くとは限りません。
だからこそ、自分自身の居場所がある、成長できる、相性の良い企業を選ぶべきなのです。