2021年3月卒業大学生の就活に新型コロナウイルスが大きな影響を与えている中、3月1日時点で、早くも約16%(15.9%)の就活生が内定を獲得しているようです。
株式会社ディスコが「キャリタス就活2021 学生モニター調査結果」の速報を公表しました。
調査は、2021年3月に卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)を対象とし、インターネットを活用して、2020(令和2)年3月1日~5日まで行われました。
回答者数は 1,393人(文系男子 447人、文系女子 415人、理系男子 372人、理系女子 159人)でした。
3月1日時点の内定率は約16%、昨年同時期より2ポイント高い
3月1日時点の内定率は約16%(15.9%)ですので、6人のうち1人ぐらいの割合になります。
昨年同時期の 13.9%と比較すると、2ポイント高くなっています。一昨年の同時期 8.0%と比べると 7.9ポイントも高くなっています。
ただし、昨年が一昨年より 5.9ポイントも高くなったのと比べると上がり方は緩やかになっています。
1月時点を比べると今年は 7.0%、昨年は 4.7%、一昨年は 3.1%でした。
1月から3月までの2ヵ月間で今年は 8.9ポイント上がり、昨年は 9.2ポイント、一昨年は 4.9ポイント上昇しています。
昨年と同じように上昇していたことがわかります。
とはいえ、今年は新型コロナウイルスの流行という予想していなかった状況になっています。
就活生は新型コロナウイルス流行の影響をどのように考えているのでしょうか?
9割超が就活に影響ありと回答
新型コロナウイルスの流行によって、就活に影響を受けるか、尋ねると
- 非常に影響を受ける 61.6%
- やや影響を受ける 28.9%
- あまり影響を受けない 5.7%
- 全く影響を受けない 3.8%
という回答でした。
「非常に影響を受ける」と「やや影響を受ける」をあわせると、9割を超える就活生が影響を受けると答えているのです。
調査結果によると、
- 企業説明会の中止・延期により、企業を知る機会が減ることへの不満
- 急遽Web形式に変更されたことによる戸惑い
- 流行が終息しても景気が落ち込み、採用数を減らす企業が出るのではという心配
という声があったようです。
実際、広報解禁日である3月1日以降も、就活生の集まるイベントを多くの企業が見合わせています。また、かなりの企業がWebを使った説明会や面接に切り替えているようです。
そういう状況だからこそ、原点に立ち戻りましょう。
まず、自分をじっくりと見つめ直す。
そのうえで、自分と相性の良い企業を探す。
そうすれば、きっと納得できる就活になります。