2021年卒学生は就活の早期化に戸惑っている!

就活ルールについては、2018年9月3日に経団連の中西宏明会長が開いた記者会見で廃止に言及したことから始まり、しばらくは政府主導でルールを決めることで決着したことを覚えている人も多いでしょう。

この騒動を受けて、大学の関係者は「採用活動の早期化は止まらない」と考え、様々な支援活動に取り組もうとしていることを、以前のブログで取り上げました。

2021年3月卒業予定の大学生・大学院生が、経団連の就活ルール廃止を受けて、初の就活生となりますが、9割以上の学生が「就活は早期化している」と実感し、全体の6割以上は「就活スケジュールに戸惑いがある」という調査結果を、就職イベントを開催している株式会社DYMが発表しました。

調査は、「Meets Company(ミーツカンパニー)」に参加した2021年卒業予定の就職活動中の学生を対象とし、2019(令和元)年9月2日(月)~12月25日(水)の期間、アンケート方式によって行われました。

調査地域は東京に限定されていますが、791人から有効回答を得ています。

9割の就活生が「就活は早期化している」と回答

就活ルール変更発表を受け、就活は早期化していると思いますか、という質問に対して、

  • はい    90%
  • いいえ     2%
  • 変わらない   8%

でした。9割の人が早期化していると実感しているというのです。

調査が、「Meets Company(ミーツカンパニー)」という就活生と企業をマッチングさせる座談会形式の合同説明会に参加している人を対象にしていますので、回答しているのは就職意識が高く、早い段階から就活している人と言えるでしょう。

そのために、実態よりも就活が早期化していると感じてしまっているかもしれませんが、それにしても高い数字です。

就活ルール変更発表について、戸惑いを感じている人は 62%ですから、就活が早期化すると思い、あらかじめ対策を考えていた人も4割近くおられるということです。

3割以上の就活生が自分もしくは友人などが内定を持っていると回答

自分もしくは周りの友人などで、既に内定を持っている人はいますか、という質問に対して、

  • はい   36%
  • いいえ  64%

でした。

昨年のちょうど今時分のブログに、2019年1月1日時点で2020年3月卒業予定の就活生の3割が採用選考を受け、5%が内定を獲得していると書きました。

調査時期や対象者が違いますので、単純には比較できませんが、やはり昨年よりも就活スケジュールは前倒しになり、内定時期も早まっているかもしれません。

早まっているからといって焦って活動をし、何となく就職先を決めることは避けるべきでしょう。

周りに流されることなく、自分と相性の良い企業をじっくりと探しましょう。

そのほうが、納得のいく就活になる可能性が高くなるでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする