2019年新入社員が入社してから2ヵ月半が経ちました。ゴールデンウイークや五月病といった一つ目の壁を乗り越え、採用担当者や教育担当者もホッとしているところでしょう。
担当者が一息ついたところに、2019年新入社員の5人に1人が3年以内の転職を考えているという調査結果が公表されました。しかも、入社1ヵ月の時点で行われた調査の結果なのです。
調査は、2019年卒の新入社員を対象にWEBにて、2019(令和元)年5月7日(火)と5月8日(水)の2日間、行われました。
有効回答数は 800名(22歳~23歳の男性 400名、女性 400名)でした。
3年以内の転職を考えているのは 22.2%
入社1ヵ月の新入社員に、「今の会社で何年ぐらい働くと思いますか?」という質問をすると、
- 3年以内 22.2%
- 4年~5年くらい 14.9%
- 6年~10年くらい 9.8%
- 10年以上 7.6%
- 定年まで 21.8%
- わからない 23.9%
という回答でした。
さらに3年以内の内訳をみると、
- 1年未満 4.0%
- 1年ぐらい 2.4%
- 2年ぐらい 2.5%
- 3年ぐらい 13.3%
と、2年以内での転職を 10%近い新入社員が考えているのです。
新卒で入社した会社で定年まで働き続けたいという新入社員は 21.8%になっています。
偶然かもしれませんが、新入社員の5人に1人が3年以内の転職を考え、5人に1人が定年まで働き続けたいと思っているということです。
10年以内での転職を考えている約半数の新入社員は、もう一度、就活をやり直したいと思っているのでしょうか?
就活をやり直した人は 53%
「もしも、もう一度、学生時代に戻れるならば、就活をやり直したいと思いますか?」という問いに対する回答は、
- 強く思う 9.6%
- 思う 11.6%
- 少しだけ思う 31.6%
- 思わない 47.1%
でした。
全体の53%の新入社員が就活をやり直したいと思っているということです。
就活をやり直したいと答えた人に、入社してから就職した会社のイメージが変わったかどうか尋ねると、就活を強くやり直したい人の 48.1%、思うと答えた人の 22.6%、少しだけ思うと答えた人の 8.3%が、悪い方向に変わったと回答しています。
就活をやり直したいと思っていない人に同じ質問をすると、良い方向に変わった人が 40.6%、変わらない人が 54.1%、悪い方向に変わった人は 5.3%ですので、入社してからのイメージの変化が転職を考えるきっかけになっているようです。
売手市場と言われ、いろいろな企業を比較しながら就職先を選んでいると思われますが、それでも入社してみると事前に聞いていた仕事や職場とは違うと感じる人が多いということです。
イメージの差を完全になくすことは難しいとは思いますが、インターンを活用する、採用担当者に積極的に質問したり、職場見学をする等々、積極的に情報を得、そして肌で感じてください。
そうすれば、就職してからイメージが悪い方向に変わる可能性は少なくなります。