人手不足、労働者不足で多くの企業が困っていること、そのために時給や給与を引上げることによって人を採用する、あるいは辞めさせないという企業が増えていると、以前のブログで書きました。
転職者の3人に1人が、転職後の給与が転職前よりも増えているということは、以前のブログで取り上げました。
それでは、アルバイトの時給も上がってきているのでしょうか?
アルバイトの時給調査結果を、今回は取り上げます。
首都圏、関西の平均時給は 1,000円超え!
株式会社リクルートジョブズの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」がまとめた2018(平成30)年9月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果を見てみましょう。
株式会社リクルートジョブズが企画運営している求人メディア「TOWNWORK」「TOWNWORK社員」「fromA navi」に掲載された求人情報の中で、アルバイト・パートの募集時平均時給を集計している調査です。
この調査によると、首都圏の募集時平均時給は 1,079円だったようです。前年9月の募集時平均時給は 1,054円ですから、25円(2.3%)増加しています。
また、関西を見てみると、募集時平均時給は 1,004円であり、首都圏よりは低くなっています。とはいえ、前年9月の募集時平均時給よりも26円(2.6%)も増加しているのです。
前月が 1,007円ですので、ほぼ前月と同じ水準と言えるでしょう。
3年前の募集時平均時給と比べてみると?
首都圏と関西、それぞれ3年前の募集時平均時給と比べてみましょう。
3年前、2015(平成27)年9月の首都圏の募集時平均時給は 1,010円でした。
ということは、この3年間で、金額で 69円、率で 6.8%も増加したことになります。
順調に右肩上がりで上がってきているといえるでしょう。
それでは、関西はどうでしょうか?
関西の3年前、2015(平成27)年9月の募集時平均時給は 934円と、 1,000円にも届いていません。
以前のブログで、最低賃金を取り上げていますが、今年の大阪府の最低賃金は 936円です。
なんと3年前の関西の募集時平均時給は、今年の大阪府の最低賃金を下回っているのです。
この3年間で、金額では 70円、率で 7.5%もの大幅な増加になっているのです。
募集時平均時給の増加傾向は、人手不足、労働者不足が解消されない限り、続いていく可能性が高そうです。
ところで、仕事の内容によって募集時平均時給に違いはあるのでしょうか?
関西では、営業系の時給が高いようです!
資格等が求められる専門職系のアルバイト・パートは除いて見てみましょう。
そうすると、募集時平均時給が高い順番に、営業 1,321円、コールセンタースタッフ 1,241円、テレフォンアポインター 1,232円となります。
特別な知識は不要だとは思いますが、いづれもお客様とやり取りをしながら、お客様に満足していただくことを目指している仕事になります。
ストレスは溜まるかもしれませんが、それ以上にやりがいもありそうです。
最低賃金があがり、転職者の給与も増え、アルバイト・パートの募集時平均時給も増加しています。
このまま順調に給与が上がっていき、あわせて働く環境がもっとよくなれば、幸せを感じる人がもっともっと増えていくでしょう。