今まで、人工知能(AI)について、二つの観点から取り上げてきました。
一つは、人工知能(AI)を採用選考に活用する企業が増えてきているという採用選考の観点です。
人工知能(AI)によるエントリーシートの評価方法についても取り上げました。
もう一つは、人工知能(AI)によって、仕事が奪われるかもしれないという観点です。
人工知能(AI)に人が勝てる能力を取り上げ、人工知能(AI)時代を生き抜く力を考えてみました。
就職活動をしている大学生は、人工知能(AI)についてどのように考えているのでしょうか?
人工知能(AI)による採用選考の経験は?
就職情報大手の株式会社リクルートキャリアのよりよい就職・採用のあり方を追求するための研究機関である「就職みらい研究所」が調査し、結果を公表しています。
調査の概要は、以下のとおりです。
- 調査目的:大学生における就職活動の実態を把握する
- 調査対象:リクナビ2019に調査モニターとして登録した大学生
- 調査期間:2018(平成30)年8月1日~8月8日
- 調査方法:インターネット調査
- 回収数:大学生 1,343人
大学院生にも調査されていますが、対象者の多い大学生の調査結果を取り上げます。
まず、人工知能(AI)を用いた採用選考の経験の有無については、
- ない 82.0%
- AIを用いているかわからない 14.3%
- ある 3.7%
という回答でした。
まだまだ人工知能(AI)による採用選考は広がっていないようです。普及するには、もう少し時間がかかるようです。
人工知能(AI)による採用選考をどう思う?
それでは、人工知能(AI)を用いた採用選考について、どのように思っているのでしょうか?
人工知能(AI)を用いた採用選考については、
- 良いと思う 12.9%
- 少し良いと思う 39.1%
- あまり良いと思わない 36.8%
- まったく良いと思わない 11.1%
という回答でした。
良いと思う人が 52.0%、よいと思わない人が 47.9%ですので、かなり拮抗しています。
まだ人工知能(AI)を用いた採用選考については、経験している人が少ないこともあり、評価しきれていないようです。
人工知能(AI)により、なくなりそうな業種は?
人工知能(AI)の発達によって、どのような業種がなくなると考えているのでしょうか?
上位3業種は以下のとおりです。
- 銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫 59.4%
- 生命保険・損害保険 31.2%
- 証券 29.0%
以前のブログで、メガバンクの人減らしの記事を取り上げました。
新聞やテレビでも取り上げられましたし、新卒採用の人数も大幅に減らしたこともあり、金融系の業種がなくなると考えられたのでしょう。
人工知能(AI)の発達によって、どのような社会になるのか、よくわかりません。
だからこそ、人工知能(AI)に負けないためには、どのような能力が必要か考え、身に着けなければいけません。
能力を身に着けることができれば、どんなに人工知能(AI)が発達しても、きっと幸せになれるはずです。