2018(平成30)年3月26日に産労総合研究所が「2018年度(平成30年度)新入社員のタイプ」を発表しました。
発表資料によると、「企業の人事担当者、大学のキャリアセンター担当者などから成る、新社会人の採用・育成研究会が、産労総合研究所調査の2018年度新卒者の採用・就職と特徴に関する調査や2018年度の採用・就職支援活動などを踏まえて、今年の新入社員の特徴と育成のヒントをまとめたもの」とのことです。
2018年度(平成30年度)新入社員の特徴と育成のヒントとは?
報道された資料によると、2018年度(平成30年度)新入社員の特徴と育成のヒントを一言で表すならば、「SNSを駆使するチームパシュートタイプーSNSを活用してグループの協力関係を作りスピーディーに活動ー」とのことです。
早速、オリンピックで注目を浴びた種目を使っていますね。
平昌オリンピックでは、3人一組で隊列を組んでタイムを競う団体パシュートで、日本は高木美穂さん、高木菜那さん、佐藤綾乃さん、菊池彩花さんの4人チームで臨み、見事に金メダルを獲得しました。
今年の新入社員は、「少数の仲間同士でSNSを活用し、綿密な情報交換で協力関係を構築し、内定というゴール」を獲得しており、仲間同士の協力関係によって見事な結果を残したところをチームパシュートに例えているようです。
入社後については、「自分なりのテーマをもって仕事をする努力を怠れば周回遅れ」の危険性を指摘されています。
これは、丁寧な指導育成が必要である、と言いたいのではないでしょうか。一番つらいのは叱られることではなく、無視されること、放置されることですから。
過去を振り返ってみましよう。
新入社員のタイプ命名は、2002(平成14)年度までは、現代コミュニケーションセンター、その後、昨年度までは社会経済生産性本部が行い、本年度から産労総合研究所が引き継いで行っています。
平成20年度以降を見てみますと、
- 2017(平成29)年度:「キャラクター捕獲ゲーム型」
- 2016(平成28)年度:「ドローン型」
- 2015(平成27)年度:「消せるボールペン型」
- 2014(平成26)年度:「自動ブレーキ型」
- 2013(平成25)年度:「ロボット掃除機型」
- 2012(平成24)年度:「奇跡の一本松型」
- 2010(平成22)年度:「ETC型」
- 2009(平成21)年度:「エコバッグ型」
- 2008(平成20)年度:「カーリング型」
となっています。
奇しくも10年前もオリンピック種目だったようです。
いづれもその当時の流行を取り入れています。
どちらかというと、理由は後付けのような気がしてきますね。
気にしすぎることなく、話の一つのネタぐらいに考えておけばいいと思います。
一度、周りの上司や先輩に聞いてみてはいかがでしょうか。
その時々の世相がわかって、盛り上がれるのではないでしょうか。