年金の受け取り開始年齢を決めるために知っておいたほうが良いこと

年金受け取り開始年齢によって、受け取れる金額が違ってきます。それほど難しくありませんので、「年金は何歳からもらうのがお得でしょうか?自分で計算してみませんか。」というブログで、自分で計算することをおすすめしました。

自分で計算して金額が分かったとして、それでは何歳から受け取り始めたらいいのでしょうか。一緒に考えてみませんか。

何歳まで受け取れるのでしょうか?

毎年、ニュースになりますので平均寿命という言葉はよく耳にすると思います。平成28年の簡易生命表によると、男の平均寿命は80.98歳、女の平均寿命は87.14歳ということです。

ところで、平均寿命とは何を意味しているのでしょうか。

平均寿命はその年に生まれた(0歳)の赤ちゃん平均して何歳まで生存するのかを表しています。これを0歳の平均余命といいます。その年の年齢別に平均余命は計算されています。

年金の受け取り開始年齢を、まず60歳から受け取り始めた場合、平均して何歳まで受け取れるのでしょうか。受け取り開始年齢を決める一つのポイントになります。

平成28年の簡易生命表によると、60歳の男の平均余命は23.67歳、女が28.91歳とのことですので、男性で84歳弱、女性で89歳手前まで平均して生きられるようです。その期間、年金を受け取れるということです。

平均余命を考えると、何歳から受け取り始めますか。

以前のブログで年金額を計算してもらいましたが、77歳を超えると、60歳から年金を受け取るよりも65歳から受け取り始めるのがお得、82歳を超えると70歳から年金を受け取るのがお得となりました。

つまり、平均余命まで生きられる、あるいはそれ以上大丈夫という自信があれば、70歳から年金を受け取り始めるのがお得ということになります。

それでも60歳から受け取るべき

テレビでも活躍されています経済ジャーナリストの森永卓郎氏は、それでも60歳から年金を受け取ることを勧められています。

森永氏が挙げられている60歳から年金を受け取るメリットは、

  • 無収入期間を年金でまかなえる
  • 年金の受給権が保障される
  • 人生設計を立てやすくなる

ということです。

つまり、60歳で年金以外の収入を得る方法がないのであれば、60歳から年金を受け取ることを勧められているのです。

逆にいうと、60歳以降働いて収入を得るのであれば、年金を受け取るべきではない、ということです。

決めるのは自分自身です!

森永氏とは逆に塚崎公義氏は70歳からの年金受け取りを勧めています。これは国が保証している年金は物価が上がった(インフレになった)ときに完全に比例するわけではないですが、それでも上昇率に応じて年金額も増えるからです。

大切なのは、それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分自身の家庭環境、経済状況を考えて、自分自身で決断するしかないのです。

自分自身で決めるしかない、と腹をくくること、まず、そこから始まるのです。

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