『定年いたしません!』宣言せざる得ない理由の一つは、お金を稼いで自分の望む生活をしたいためです。
少し残念な理由のような気がするかもしれませんが、それが現実でしょう。
お金の心配はいくつになっても尽きないのです。
そういった心配を少しでも解消したいと思っていた時に、近くの書店で思わず手にしたのが、
野尻哲史氏が書かれた『100歳まで生きても資産を枯渇させない方法』(幻冬舎新書)です。
人生100年時代と言われる中、100歳まで資産が尽きない方法があるならば、ぜひ知りたいと思われる人は多いのではないでしょうか。
正直なところ『老後をやめる』ことが出来たとしても、お金がなければ残念な生活になってしまうような気がします。
野尻哲史氏は
現役時代に頑張って働いてきたのに、退職後も節約に励み、我慢を重ねなければならないとしたら、それはとても残念なこと
だと言います。
その通りではないでしょうか。
わたくしはこの言葉を目にしたときに、思わず頷いていました。
お金を稼ぎ資産として蓄えるのは、本来はやりたいことをやるため、あるいは買いたいものを買うための手段であって、目的ではないはず。
それがいつの間にかお金を貯めることが目的になってしまっているような気がしませんか?
お金を貯めるよりも活きた使い方をする方が難しいし、人生を豊かにするためには大切なのです。
これこそ、お金との向き合い方の最も基本的な考え方なのです。
野尻哲史氏は、生涯にわたるお金との向き合い方を3つのステージで考えられています。
まず第1ステージの65歳までは、積立ながら運用する時代。いわゆる資産形成を目指すステージです。
第2のステージは65歳から80歳までで使いながら運用する時代。
そして80歳以降は使うだけの第3ステージ。
そして第1ステージの資産形成に対して、第2ステージと第3ステージを「資産活用」と名付けられています。
「資産活用」とは、「少しずつ売却して使っていく」ことだといいます。
資産運用について書かれた本はたくさんありますが、「資産活用」つまり資産の売却について書かれた本は珍しいと思います。
「資産活用」によって3,000万円の資産を4,200万円使おう、というのがこの本の肝。
80歳までは資産運用しながら「定率」で資産を引き出し、80歳以降は運用を辞めて資産を定額で取り崩していく方法こそ、計画から大きく狂うことなく、『100歳まで生きても資産を枯渇させない方法』だと提唱されています。
わかりやすい具体例を取り上げながら書かれていますので、数字に少し苦手意識がある方も読み終えることができると思います。
この本を読んで、私は不安がすーっと消えました。
将来の生活、年金制度等に不安をお持ちの方にお勧めの一冊です。