長時間労働疑惑に対する労働基準監督署の監督指導が公表されました!

2023(令和5)年8月3日に「長時間労働が疑われる事業場に対する令和4年度の監督指導結果」が公表されました。

報告書の前段では、時間外・休日労働時間数が1ヵ月当たり80時間を超えていると考えられる事業場や、長時間にわたる過重な労働による過労死等に係る労災請求が行われた事業場を対象に行ったと記載されています。

具体的に見て行きましょう。

事業場の42.6%で違法残業の指導がありました

対象となった33,218事業場の中で、違法な時間外労働があったため是正・改善に向けた指導が行われたのが14,174事業場、全体の42.6%だったそうです。

違法な時間外労働があったため是正・改善があった事業場のうち、最も長い労働者の時間数が80時間以下であった事業場が8,900事業場で、80時間を超えていたのが5,247事業場。

月80時間を超える事業場のうち、詳細を見ると

月100時間を超えるものが 3,320事業場

月150時間を超えるものが    752事業場

月200時間を超えるものが    168事業場

でした。

健康を害するような長時間労働が行われている事業場があることがわかります。

長時間労働では、何も考えられません

転職を何回も私はしていますが、その中に長時間労働で心身の健康に不安になり、6ヵ月間で転職した経験があります。

その会社に勤めているときは、毎日の出勤時間と退勤時間をメモしていました。朝早くから出勤し、終電が無くなり歩いて帰宅したこともありました。

その会社に勤めているときは、体以上に精神の方がきつかったです。このままいくと冷静に判断は出来なくなり、洗脳されるのではないかと思い、退職したことを思い出します。

長時間労働は止めた方が、企業も働く人々も、私の経験からは間違いなく幸せになれると断言できます。

お互いに幸せになるために、どうすればいいのでしょうか

長時間労働を止めるためにどうすれば良いかを考えること、それがスタートになります。

定時に帰社するように指導すると無理だと言われるでしょう。人は変化を嫌いますから、間違いなく反論されます。時間外手当が減ると生活できないと訴えてくる人もおそらくおられるでしょう。

たとえ反論されようとも、出来ない理由ではなく、出来るための方法を考えましょう。

そして、簡単ではないですが時間外が減ってアウトプットが変わらないのであれば、時間外手当が減少した分、対象となる人たちに還元しましょう。

そうすれば、会社も、社員も、幸せになれます。

儲けることを優先せず、皆が幸せになれる方法を考え実行するほうが、長期的には儲かることに繋がるのではないでしょうか。

まさに「企業は人なり」です。

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