8月1日時点内定率は 83.7%、前年同期 ▲4.5ポイントと就職情報大手の株式会社ディスコが公表しました。
調査は、キャリタス就活2021学生モニターに登録している2021(令和3)年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象に、2020(令和2)年8月1日~8月6日の期間、インターネットを活用して行われました。
回答者数は 1,199人(文系男子 388人、文系女子 355人、理系男子 330人、理系女子 126人)でした。
4ヵ月連続で内定率は前年同期を下回る
内定率の推移を見てみると、
- 3月1日現在 15.9%(前年 13.9%、前年 +2.0ポイント)
- 4月1日現在 34.7%(前年 26.4%、前年 +8.3ポイント)
- 5月1日現在 50.2%(前年 51.1%、前年 ▲0.9ポイント)
- 6月1日現在 64.0%(前年 71.1%、前年 ▲7.1ポイント)
- 7月1日現在 77.7%(前年 84.0%、前年 ▲6.3ポイント)
- 8月1日現在 83.7%(前年 88.2%、前年 ▲4.5ポイント)
となっています。
オリンピック・パラリンピックが予定されていたこともあり、前年より企業の採用活動は前倒しでスタートし、4月までの内定率は前年を上回っていたものの、新型コロナウイルス感染防止のための緊急事態宣言を境に一転して、5月以降は前年を下回る状態が続いています。
7月、8月と前年同期との差は縮まっているものの、残念ながら追いついてはいないようです。
6割が就職活動厳しいと回答
就職活動の難易度を尋ねると、
- とても厳しい 18.7%(前年 9.9%)
- やや厳しい 40.9%(前年 30.4%)
- どちらでもない 30.1%(前年 32.2%)
- やややさしい 8.6%(前年 21.7%)
- とてもやさしい 1.7%(前年 5.9%)
という回答でした。
「とても厳しい」と「やや厳しい」を合せると 59.6%ですから、6割の就活生が厳しいと感じているようです。前年の4割と比べると、かなり厳しいと感じた人が多かったようです。
こう書くと、かなり就職活動が厳しくなったような印象を持つかもしれませんが、以前のブログで取り上げた 2019年3月卒入社者の意識調査では、歴史的な売り手市場であったにも関わらず、「とても大変だった」と「大変だった」を合せると回答者の 64.1%にもなりました。
歴史的な売り手市場の年でも、内定を獲得した時期を尋ねると、
- 9~10月 21.1%
- 11~12月 9.0%
- 1月以降 5.0%
という結果でした。
20人のうち1人は、年明け以降に内定を獲得していたのです。
その年に比べると、肌感覚ですが、採用活動を継続している企業はかなり多いと感じています。
ですから、まだ内定がなかったとしても、諦めることなく、自分と相性の良い企業を探しましょう。