2021年卒就活生の7月1日時点の内定率は 77.7%、と調査結果の速報を就職情報大手の株式会社ディスコが公表しました。
調査は、2021年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)のキャリタス就活2021学生モニターを対象に、2020(令和2)年7月1日~7月5日までの期間、インターネットを活用して行われました。
回答者数は 1,230人(文系男子 389人、文系女子 362人、理系男子 343人、理系女子 136人)でした。
6月の回答者数が 1,204人、5月が 1,212人、4月が 1,299人と、毎回、ほぼ同数の回答者数を集めています。
7月1日時点の内定率は 77.7%
7月1日時点の内定率は 77.7%と、前年の 84.0%に比べ、6.3ポイントも低くなっています。
選考解禁日が6月1日になった2017年卒以降の7月1日時点の内定率は、
- 2017年卒 79.8%
- 2018年卒 83.2%
- 2019年卒 81.1%
- 2020年卒 84.0%
- 2021年卒 77.7%
と、なりました。
2017年卒以降では最も低い内定率となってしまっており、やはりコロナウイルス感染流行の影響は避けられなかったようです。
選考解禁日が4月1日であった2015年卒以前の7月1日時点の内定率は、
- 2011年卒 68.7%
- 2012年卒 65.2%
- 2013年卒 70.8%
- 2014年卒 76.0%
- 2015年卒 79.3%
でした。
少し長い期間で見ると、4月1日が選考解禁日であった2015年卒以前と比べてみても、2021年卒就活生の内定率は遜色ないことがわかります。
前年と比べて 6.3ポイント低いとか、4年ぶりに8割を下回ったと言われると、物凄く内定率が低いように思うかもしれませんが、決して悲観するほど内定率が落ち込んでいるわけではないのです。
6割を超える就活生が活動終了
就活生に活動状況を尋ねると、
- 活動終了(就職先決定) 57.6%
- 活動終了(就職先未決定) 4.5%
- 活動継続(内定あり) 15.6%
- 活動継続(内定なし) 22.3%
という回答でした。
就職先を決めて活動を終了した人と複数内定を保留して就職先を決めていないが活動を終了した人を合せると 62.1%になり、6割を超える就活生が活動を終了したことがわかります。
逆に言うと、4割弱の就活生が就活を続けているということです。
新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が1ヵ月余りも続いたこと、前年同時期の1ヵ月前6月1日時点で就活を継続している人が 56.1%だったことを考えると、決して悲観するほどの数字ではないと思います。
今年の就活は長期化せざるを得ません。
決してあきらめることなく、相性の5軸を意識して就活を続けてください。
そうすればきっと社会人になってから、笑顔で振り返ることができます。