2021年卒新卒採用数に新型コロナウイルス感染流行の影響は?

2021年卒新卒採用数に新型コロナウイルス感染流行の影響はあるのでしょうか?

以前のブログで、株式会社学情の緊急事態宣言後に行われた調査では、2021年卒採用者数は、66.1%の企業が当初の計画通りと回答したことを取り上げました。

また、共同通信社の調査では、26%の企業が採用数を減らすと答えたといいます。採用数を増やす又は維持する企業が7割、減らす企業が3割というようなイメージでしょうか。

日経新聞の調査では 2.6%増

最近、日本経済新聞社の調査結果が公表されましたが、その調査結果によると前年に比べて 2.6%も採用数が伸びるといいます。

伸び率としては10年ぶりの低い率と言いますが、コロナウイルス感染後に発表された調査結果でも、採用数が前年を上回るというのは、今の街中の風景等を考えると、意外な感じがします。

ただし、業種別にみると43業種のうち約半分の21業種で前年を下回るといいますから、例えばキャビンアテンダント希望者等、業種や職種を絞り込んで就活をしていた人の中には、方針を変えざるを得ない人もいるでしょう。

地域別で見ても、関西の採用計画は 0.2%減少するということですから、地域格差はかなり大きいようです。

業種や職種、地域によっては、前年よりもかなり厳しい就活になるかもしれませんが、以前のブログで取り上げた就職氷河期に比べてみても厳しいと言えるのでしょうか。

就職氷河期に比べるとまだまだ売り手市場

就職氷河期である1990年代半ばから2000年代半ばまでは、大卒新卒の求人数は40万人から60万人弱に対し、民間企業就職希望者は30万人から40万人でした。ここ2年は求人数が80万人と大幅に増えたのに対し、民間企業就職希望者は40万人強と横ばいから少し増えたぐらいでしたから、非常に就職し易い売り手市場でした。

日本経済新聞の調査結果から考えると、前年までと同様に就職氷河期とは比べものにならないくらい明らかに売手市場と言えるでしょう。

売り手市場だからこそ、ブラック企業なのか、自分との相性はどうなのか、しっかりと見極めて就職しなければなりません。

以前のブログで、海老原嗣生氏が『日本で働くのは本当に損なのかー日本型キャリアVS欧米型キャリア』(PHPビジネス新書)の中に書かれているブラック企業の見極め方をご紹介しました。

また、就職先を決めるうえで重視して欲しい相性の5軸や自分の価値観の確認の方法も以前のブログで取り上げています。

20年余りの人事業務や数度の転職をしてきた自分自身の経験、その間に見聞きした諸先輩方の話、自ら手に取って読み終えた本から学んだこと等から、本当に相性の5軸は腹落ちする企業を選ぶ基準なのです。

就活生の皆さんよりも少しだけ経験のある先輩の言葉と思って聞いてください。

決して後悔はしないでしょう。

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