2021年卒就活生の就職内定率は6月12日時点で65.3%、と株式会社リクルートキャリアのよりよい就職・採用のあり方を追求するための研究機関である就職みらい研究所が公表しました。
調査は、就職支援サイトである「リクナビ2021」で募集したモニターに登録した2021年卒業予定の大学生および大学院生を対象に、2020(令和2)年6月12日~6月19日の期間、インターネットを活用して行われました。
集計対象は、大学生 915人、大学院生 377人でした。
6月12日時点で就職内定率は 65.3%
調査結果によると、6月12日時点の就職内定率は 65.3%でした。6月1日時点が 56.9%でしたので、2週間弱で 8.4ポイント増えたことになります。
6月1日より半月前、5月15日時点の就職内定率は 49.2%でした。5月15日から6月1日まで半月で 7.7ポイント増えています。
5月1日時点の就職内定率は 45.7%で、5月15日までの半月で 3.5ポイントしか増えませんでした。
5月1日から半月で 3.5ポイント、そこから半月で 7.7ポイント、さらに2週間弱で 8.4ポイントと就職内定率も加速度的に上昇してきています。
現在の採用スケジュールでは6月1日が面接解禁日ですから、ますます就職内定率は高くなっていくでしょう。
対面での選考が大幅に増加
就活生に5月1日~5月15日までに実施した活動を質問すると
- Web上での面接を受けた 45.0%
- エントリーシートなどの書類を提出した 43.9%
- 就職に関する情報を収集した 41.6%
- 適性検査や筆記試験を受けた 39.4%
- 企業研究(業種・職種研究を含む)をした 26.9%
でした。
6月1日~6月12日に実施した活動は、
- Web上での面接を受けた 39.2%(▲5.8ポイント)
- エントリーシートなどの書類を提出した 29.5%(▲14.4ポイント)
- 面接など対面での選考を受けた 28.9%(+13.2ポイント)
- 就職に関する情報を収集した 28.8%(▲12.8ポイント)
- 適性検査や筆記試験を受けた 28.3%(▲11.1ポイント)
でした。
( )内は、5月1日~5月15日と6月1日~6月12日のそれぞれの期間の活動の差を計算したものです。
面接などの対面での選考のみが大幅に増加し、Webでの面接やエントリーシートの提出が減っています。
これは、企業研究しエントリーシートを提出した後、Webでの面接を受けていた就活生が、対面での選考に進んでいることを示唆しているのではないでしょうか。
最終面接のみ対面で行う企業の話も新聞等で報道されていましたから、6月に入って最終面接を受けた就活生も多いこと、そしてその後に内定を獲得した就活生が一気に増えることが推測されます。
これからが就活の本番という人も多いでしょう。
決して焦ることなく、相性の5軸を意識して、できる限り多くの企業と人と会いましょう。
そうすれば、きっと後から振り返って幸せを感じることができるでしょう。