緊急事態宣言が発出されて3週間が経とうとしています。
緊急事態宣言でも2021年卒の新卒採用人数は 66.1%の企業が当初の計画通りであると、就職情報大手の株式会社学情が調査結果を公表しました。
調査は、全国の企業を対象とし、2020(令和2)年4月8日~4月15日の期間、Webによるアンケート方式で行われています。
有効回答数は 555社、内訳は上場企業 103社、非上場企業 452社でした。
66.1%の企業が当初の計画通り採用
アンケートの調査期間が4月8日~4月15日ということで、緊急事態宣言が発出された直後の1週間ですが、採用計画への影響を尋ねると、
- 当初の計画通り 66.1%
- まだ分からない・検討中 27.7%
- 計画変更を決定 6.1%
という回答でした。
以前のブログで、新型コロナウイルスの感染拡大によって、リーマンショックの時のように採用人数が大幅に減ることが心配であると書きましたが、今回の株式会社学情の調査結果を見る限り、2021年卒の就活生については、現在のところ杞憂に過ぎないようです。
その一方で、少し気になる調査結果もあります。
それは、2022年卒の採用計画への影響に関する質問の回答は、
- 当初の計画通り 27.0%
- まだ分からない・検討中 72.6%
- 計画変更を決定 0.4%
でした。
2022年卒の採用計画については、今後の情勢をみながら慎重に進めようとしているようです。
もしかしたら、売り手市場から少し流れが変わるきっかけになるかもしれません。
3分の1の企業が採用活動を一時中断
2021年卒の採用活動への影響を尋ねると、
- 一時的に中断する 34.6%
- Web等を活用して継続する 34.2%
- これまで同様に進行する 15.1%
- 検討中 12.6%
- 縮小する 3.4%
という回答でした。
3分の1の企業が採用活動を一時的に中断し、3分の1の企業がWeb等を活用して継続するようです。
「リクナビ2021」で説明会を検索してみると、緊急事態宣言中にも関わらず説明会を予定している企業が散見されるように、6分の1の企業がこれまで同様の活動を継続しています。残りが検討中もしくは縮小すると回答をした企業ということになります。
一時的に中断している企業も含めて、内定出しのピークを尋ねたところ、
- 4月 10.8%
- 5月 25.9%
- 6月 33.9%
- 7月以降 29.4%
でした。
2020(令和2)年1月調査では、
- 4月 44.7%
- 5月 26.0%
- 6月 21.3%
- 7月以降 7.9%
でしたので、かなり後倒しのスケジュールで考えているようです。
企業が採用スケジュールを後倒しにして、採用活動の長期化を見込んでいますので、就活生のみなさんも焦ることなく、じっくりと就活に取組み、相性の良い企業を見つけましょう。