新型コロナウイルスが就活に影響を与える中、就活生と企業を支援しようと就活サービスを無償提供する企業が現れました。
まさに「新型コロナウイルスに負けるな！」と、多くの就活生と企業に発破をかけているようです。
無償提供する就活サービスとは？
無償提供する就活サービスとは、株式会社ベネッセｉ－キャリアが運営する、成長支援＆逆求人型就活サービス『dodaキャンパス』です。
以前のブログで、逆求人型就活サービスを取り上げたことがあります。
通常の就活ナビや合同企業説明会では、企業が自社の魅力を就活生のみなさんに訴えかけて、就活生が気になる企業を選んでエントリーするという形になっています。
それに対して、逆求人型就活サービスは、就活生のみなさんが自分自身の魅力を企業に発信し、興味を持った企業が就活生のみなさんをスカウトするサービスです。
もともと就活生のみなさんは無償で自己ＰＲや希望業界等を登録して、スカウトがあった企業にエントリーするか、あるいはお断りするか、決めることができるサービスです。
企業が有料でサービスを利用することによって、ビジネスとして成り立っているのですが、それを企業も無償で利用できるようにするというのです。
就活生も企業も無償で利用するとなると、特に何かの広告を掲載するわけでもありませんから、ビジネスとしては成り立たなくなります。
なぜ、無償で提供するのでしょうか？
私が考えるに、逆求人型就活サービスの中で『dodaキャンパス』は後発であり、運営企業も知名度はそれほど高くありませんので、この機会にサービスを無償で提供することにより、一気に知名度を上げ、次年度以降のお客様を確保しようとする狙いがあるはずです。
ただし、サービスを無償で提供する理由がそれだけなのかどうかはわかりません。
無償で提供する背景として、
不安な状況下で就活を行う学生と、採用活動の自粛や採用計画の変更を余儀なくされている企業の双方に対し、”出会いの機会”を創出するため、2021年度卒業予定の学生が卒業するまでの期間、対象学年の学生に対してオファーメッセージを送信できる『dodaキャンパス』の定額プランを企業に無償で提供したします
と、公表しています。
新型コロナウイルスの影響で極端に少なくなっている就活生と企業の出会いの場を提供するのが、就活支援会社の社会的使命という決意が感じられます。
まさに企業は社会の公器ということなのでしょう。
それぞれの企業が社会的使命を果たすこと、それが新型コロナウイルスに負けないことになる、というメッセージなのです。