2020年3月に大学を卒業する大学生の就活は昨年よりも1ヵ月早くなっているといいます。
2020年3月に卒業する大学生の就活は、一応、2019年3月卒の大学生と同じ経団連のスケジュールで進められることになっています。
しかし実際には、1ヵ月早くなっているといいます。
就職情報大手の株式会社ディスコが公表した調査結果を見てみましょう。
調査はキャリタス就活2020学生モニターを対象とし、概要は以下のとおりです。
- 調査対象:2020年3月に卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含)
- 回答者数:1,322人
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2019(平成31)年2月1日~6日
内定率は早くも8%!!
調査結果によると、2月1日時点の内定率は早くも 8.1%になったようです。12人に1人が内定を得ていることになります。
株式会社ディスコは、毎月、就職意識調査を行い、その時点の内定率等を公表しています。
昨年は3月調査の時点で内定率は 8.0%でしたので、今年は昨年よりも1ヵ月早いペースで就活が進んでいるようです。
内定はまだ出ていないとはいえ、2月1日時点で本選考(採用選考)を受けたのは全体で 39.9%と4割に迫っています。
昨年はこの時期に本選考を受けているのは 31.8%ですので、8.1ポイントも高くなっています。
選考の時期が前倒しになっているようです。
なお、本選考(採用選考)を受けた就活生のうち 67.6%、つまり3人に2人がインターンシップ参加企業の本選考(採用選考)を受けています。
インターンシップが採用選考の大きなきっかけになっているようです。
9割を超える就活生がインターンシップに参加!
2月1日時点で、9割を超える 92.4%の就活生がインターンシップに参加したことがあるといいます。
昨年のこの時期でインターンシップに参加経験があるのは 86.6%ですので、昨年よりも 5.8ポイントも高くなっています。
インターンシップ参加率は上がっているもののインターンシップのプログラム日数を見てみると、
- 1日以内 87.6%
- 2~4日間 52.3%
- 5日以上 37.2%
ということです。
インターンシップ参加者の9割近くが1日以内のプログラムに参加しているということです。
みなさん、考えてみてください。
1日のプログラムで何ができるでしょうか?
会社説明がメインにならざるを得ないのです。
1ヵ月就活スケジュールが早くなっているようですが、このままでは入社してから思っていたのと違うから辞めます、という人を増やすだけになるかもしれません。
企業も就活生もお互いの相性をもっと真剣に考えませんか!?