昨年の高卒就職希望者の就職内定率は 99.3%であり、ほぼ全員が就職できる、と以前のブログで書きました。
とはいえ、まだ就職先が決まっていない人もいるでしょう。
大阪府の新規高卒者でまだ就職先が決まっていない人は、この11月1日から1人2社まで併願ができるようになります。
複数応募の開始とは?
高校を卒業して就職しようとすると、大学卒業生とは違う、様々な約束ががあります。
その中に、1人が同時に複数の企業に応募できないというルールもあるのです。
それが、大阪府では、11月1日以降に、複数の企業に応募できるようになるのです。
具体的な内容を見てみると、
- 2018(平成30)年11月1日以降1人2社までとする
- 公開求人のうち、求人者が併願者の応募を可とする求人に限る
- 2018(平成30)年11月1日現在で採用が内定していない者
と、応募できる求人は限定はされていますが、併願は出来るようになります。
逆にいうと、10月末までは併願できず、1人1社の応募しかできないのです。
そして、応募した企業と縁がなければ、あらためて、また1人1社の応募ができるということになります。
大学卒業生や専門学校卒業生のように、自由に複数の企業に応募することができないのです。
新規高卒者の就職活動スケジュールは決まっています!
新規高卒者の就職活動スケジュールは、学業優先ということもあり、決まっていることは、
以前のブログにも書かせてもらいました。
大学生よりも、もっともっと短期間に決めなければいけないのです。
わずかなアルバイト経験があるかないかという高校生に、7月からお盆前ぐらいまでの1ヵ月あまりで、応募する企業を決めるように求めるのは、かなり無理があるのではないでしょうか。
そのために就職してみると、思っていたのと実際の仕事が違う、あるいは職場環境に違和感を感じて、早期に離職してしまうのです。
学業が大切なのはわかりますが、就職を希望している高校生にもっと社会を、仕事を経験する機会を設けてあげてもいいのではないでしょうか?
職場見学よりも、ジュニアインターンシップをもっと積極的に活用を!
確かに希望すれば、職場見学を行うことが、採用活動をしているほとんどの企業で可能でしょう。
ただし、あくまでも見学にすぎません。
また、高校生は企業を知ろうと思っても、ハローワークが管理している求人票ぐらいしか情報がありません。
確かに、一部の民間企業が新規大卒者向けに行っているような企業情報をネット上で公開するようなサービスを新規高卒者向けにも行っていますが、情報の量・質ともに限られています。
やはり、そういった意味では、短いとはいえ、実際に働いてみるインターンシップは貴重な経験になるはずです。
大阪では、主に高校2年生の夏休みに2日間のジュニアインターンシップを行っています。
行うのはいいのですが、1人が1社しか体験できません。
もう少し工夫して、やはり複数の企業で体験できるようにすべきでしょう。
そうすれば、高校生なりに比較することができるようになります。
このような環境づくりを行うことが早期離職を防ぐことにつながります。
そうすれば、高校を卒業して働く人たち、また受け入れる人たちが、もっと幸せになれるでしょう。