みなさんは、第一生命株式会社が主催している「サラリーマン川柳」を知っていますか?
テレビや新聞でも大きく報道されるので、おそらく耳にしたことがあるでしょう。
今回は、サラリーマン川柳の募集とあわせて、「これからサラリーマン川柳」の優秀作品が発表されました。
「これからサラリーマン川柳」とは?
「これからサラリーマン川柳」では、2019(平成31)年4月に就職を控えた「これから」サラリーマンとなる第一生命グループ内々定者に川柳を詠んでもらったそうです。
その約 150句の中から選ばれた18句が優秀作品句として発表されたのです。
読んでいて、楽しくなる句ですので、いくつか取り上げてみましょう。
自己分析してみたら?
「自己分析 出した結論 僕は誰?」
就活では、自己分析から始めるようによく言われます。
ところが実際にやってみると、結構、難しいのです。そんな簡単には、わからないものです。
以前のブログで、自分の価値観について取り上げていますので、参考にしてみてください。
自分の価値観とあった企業を見つけることがまずは、就活の第一歩目です。
売手市場だといっても、自分と合わない企業に就職しても不幸になるだけです。
本当に売手市場??
売手市場とよく言われますが、本当でしょうか?
「売り手市場 行きたい会社は 買い手市場」
という川柳は、とても実感がこもっています。
以前のブログで、リクルートワークス研究所が発表した大卒求人倍率を取り上げました。
確かに、全体の大卒求人倍率が1.88倍、昨年の1.78倍よりも0.10ポイントも上昇しているのですから、売手市場と言えるでしょう。
ところが、従業員が5,000人以上の企業では、大卒求人倍率が0.37倍、昨年は0.39倍でしたので、0.02ポイントも下降していたのです。
一方、従業員が300人未満の企業(いわゆる中小企業)では、大卒求人倍率が9.91倍、昨年は6.45倍でしたので、なんと3.46ポイントも大幅に上昇し、過去最高になったのです。
従業員 300人未満の企業の大卒求人倍率が、全体の大卒求人倍率を引上げているのです。
人気のある大手企業は、やっぱり買手市場だったのです。
このように多くの人が目指す大企業は買手市場、中小企業は売手市場という新卒就活市場で、就活生は、就活にどのくらいの費用を使っているのでしょうか?
就活には、お金もかかります。
「説明会 増えるパンフと 減るお金」
という川柳がありました。
かなりお金を使ったことが、伝わってきます。
実際、どのくらいのお金を使っているのでしょうか?
就職情報大手マイナビの調査結果を見てみましょう。
調査の概要は、
- 調査内容:就職活動状況の定点調査
- 調査期間:2018(平成30)年6月25日~6月30日
- 調査対象:2019年卒業予定の全国大学4年生および大学院2年生
- 調査方法:Web上のアンケートフォームより入力
- 有効回答数:2,114名
ということです。
3月から6月までの4ヵ月間の就活費用は?
3月から6月までの4ヵ月間の就活費用は平均で 106,647円でした。
やはり、結構かかっています。
地域別に見てみると、
- 関東 70,628円
- 関西 107,927円
- 東海 113,030円
- その他 152,465円
でした。
関東に比べて、その他の地域では 2.2倍も費用がかかっています。
企業が関東に集中しているための弊害といえます。
それでは、この費用をどのようにして捻出しているのでしょうか?
あらかじめ準備している人も。
費用の捻出方法では、
- アルバイト代・給料 40.2%
- 保護者から就活で使うためにもらったお金 19.2%
- 保護者から定期的にもらう仕送りやおこづかい 19.1%
- 貯金 16.3%
- 借金(保護者や金融業者から) 1.8%
でした。
思っていたよりも、自分でアルバイトで稼いだり、あらかじめ貯金したりして、工面しているようです。
費用も含めて事前の準備が大切なのです。
川柳を見ていると、売手市場といわれながら、苦労した就活生の姿が浮かびます。
川柳を読んでいると、その経験もこれからの活力にできるような力強さを感じます。
今の気持ちを忘れずに日々、過ごすことができれば、きっと幸せになれます。