「忙しい。」
「時間がない。」
「定年後にゆっくりやればいい。」
そう思っているうちに、
1年、
3年、
5年
と驚くほど早く過ぎていきます。
50代になると、
それを実感する人は少なくありません。
私自身も、
「あと数年で定年」という現実を
意識するようになり、
「本当にこのままでいいのだろうか」と
考える機会が増えました。
そんなときに出会ったのが、佐藤舞さんの『あっという間に人は死ぬから』です。
本書は単なる時間管理術ではありません。
「人生の時間を奪っている本当の敵は何か」
そして、
「どうすれば自分の人生を、自分で選び直せるのか」
を教えてくれる一冊でした。
読み終えたあと、
私は「時間がない」のではなく、
「人生の舵を自分で握れていなかった」のだと気づきました。
「時間を食べつくすモンスター」の正体とは
本書では、
私たちの時間を奪っているものを
「時間を食べつくすモンスター」と表現しています。
多くの人は、
- SNS
- YouTube
- テレビ
- ゲーム
などが時間泥棒だと思っています。
もちろん、それもあります。
しかし著者は、
もっと本質的な原因があると言います。
それは、
- 死
- 孤独
- 責任
という、
人間が避けられない三つの現実です。
私たちは、この三つと向き合うことが怖いため、
- 忙しさ
- 娯楽
- 仕事
- 他人との比較
で、自分をごまかしています。
だから時間がなくなるのです。
人生の3つの理から逃げるほど時間は消えていく
人間は誰でも死にます。
一人です。
最後は自分で決断します。
頭では理解しています。
しかし、その事実を考えないようにしています。
すると、
- 仕事だけしている
- スマホを見る
- SNSを見る
- 他人を気にする
- 失敗を恐れる
という行動で毎日が終わります。
忙しいのに充実しない。
これが現代人の時間の浪費なのです。
著者は次の3つを処方箋を勧めています。
①気づく
まず自分の状態に気づく。
今、自分は何を感じているのか。
何から逃げているのか。
それを観察します。
②受け入れる
不安は消えません。
失敗もあります。
老いもあります。
死もあります。
だから、
消そうとするのではなく、
受け入れる。
この姿勢が心を軽くします。
③価値ある行動を選ぶ
一番重要なのがここです。
気分で行動するのではありません。
価値観で行動する。
これが人生を変えるのです。
「価値」と「価値観」はまったく違う
本書で最も印象に残ったのがここでした。
例えば、
- 自由
- 健康
- 家族
- 成長
- 社会貢献
これらは「価値」です。
しかし、
人生を変えるのは
価値観
です。
価値観とは、
「どう行動するか」
まで落とし込まれたものです。
例えば、
健康
ではなく、
毎日30分歩くこと。
成長
ではなく、
毎日30分読書すること。
社会貢献
ではなく、
ブログで経験を書くこと。
こうして初めて人生は動き始めます。
私が見つけた価値観
この本を読んで、
私は改めて自分の価値観を書き出しました。
例えば、
- 毎週1冊本を読むこと
- ブログを書くこと
- 経験を言語化すること
- 副業を育てること
- 会社だけに依存しないこと
- 50代の仲間を応援すること
これらはすべて
「〇〇すること」
という行動になっています。
これが価値観です。
定年前だからこそ考えたい
50代になると、
時間の価値は一気に変わります。
20代なら、
失敗しても取り返せます。
しかし、
60歳は一度しか来ません。
だから、
「いつかやる」
では遅い。
今やる。
この本は何度もそう語りかけてきます。
「目的」「目標」「手段」を混同しない
本書では、
- 目的
- 目標
- 手段
を区別しています。
これは副業にも当てはまります。
例えば、
目的:人生を主体的に生きる
↓
目標:月5万円稼ぐ
↓
手段:noteを書く
noteは目的ではありません。
資格も目的ではありません。
SNSも目的ではありません。
人生を豊かにするための手段なのです。
ここを間違えると、
数字だけ追いかける苦しい人生になります。
時間を食べつくすモンスターを倒す3つの実践法
私が今日から実践したいと思ったことを紹介します。
①朝5分、自分の価値観を書く
「今日は何を大切にして生きるか」を一文で書き出します。
例えば、
「今日は誰か一人に役立つ文章を書く」
「家族との会話を大切にする」
「新しい知識を一つ学ぶ」など、
価値観を行動レベルまで具体化することで、
一日の判断軸が明確になります。
②「時間がない」を「何を優先するか」に言い換える
「時間がない」という言葉は、
主体性を失わせます。
代わりに「今日は何を優先するか」と
問い直すことで、
自分の意思で時間を使う感覚が戻ってきます。
時間は増やせませんが、使い方は選べます。
③毎日、小さな価値ある行動を一つ積み重ねる
人生は一度の大きな決断ではなく、
小さな行動の積み重ねで変わります。
- 読書を10ページ進める
- ブログを300文字書く
- 散歩を15分する
など、自分の価値観に沿った行動を毎日一つ実践することが、
「時間を食べつくすモンスター」に勝つ最も現実的な方法です。
おわりに──人生の舵を握るのは自分しかいない
『あっという間に人は死ぬから』は、
「時間を効率よく使う方法」を教える本ではありません。
人生には避けられない「死」「孤独」「責任」があります。
その現実から目を背けるほど、
私たちは忙しさや不安に時間を奪われ、
本当に大切なことを後回しにしてしまいます。
一方で、
その現実を受け入れ、
自分の価値観を明確にし、
その価値観に沿って一歩ずつ行動する人は、
時間の密度そのものを変えることができます。
50代は、残り時間を意識し始める年代です。
しかし、それは悲観する時期ではなく、
「これから何を大切に生きるか」を
選び直せる絶好のタイミングでもあります。
定年後の準備も、
副業も、
学び直しも、
本質は「人生の舵を自分で握ること」です。
「あっという間に人は死ぬ」。
だからこそ、
今日という一日を、
自分が本当に大切にしたい価値観に従って生きてみませんか。
未来は、
いつか訪れるものではありません。
あなたが今日選ぶ、
小さな一歩の積み重ねが、
これからの人生そのものを形づくっていくのです。