あなたの周りにも職場を腐らせる人がいるのではないでしょうか?

「腐ったミカンの方程式」を知っていますか?

50代半ばの私と同じ世代、あるいはもう少し上の世代のみなさんは覚えているのではないでしょうか。

1980年ころだったと思いますが、TBSで放送されていた人気ドラマ「3年B組金八先生」(第2シリーズ)で話題となり、一世を風靡したと言っても過言ではない名言です。

その言葉を片田珠美氏が書かれた『職場を腐らせる人たち』で「腐ったミカン」の表現を目にし、久しぶりに思い出しました。

「腐ったミカンの方程式」は、「箱の中にカビの生えた腐ったミカンが一つでもあれば他のミカンにもカビが繁殖し結果的に全部のミカンが腐ってしまう」ということを意味しています。

ドラマの「3年B組金八先生」では、1人のいわゆる不良が学校全体を腐らせるということでした。

『職場を腐らせる人たち』では、職場を腐らせる人がたった1人いるだけで職場全体が腐ってしまうと書かれています。

著者である片田珠美氏が7,000人以上を診察された結果、最も多い悩みは職場の人間関係に関するもので、だいたい職場を腐らせる人がらみだといいます。

多くの人が悩まされているという職場を腐らせる人とはどのような人なのでしょうか。

具体的には、根性論を持ち込んだり、過大なノルマを部下に押しつけたり、あるいはその場にいない人の悪口を言う上司、言われたことしかしない若手社員、相手によって態度を変える人、他人のせいにする人等々、15の事例があげられています。

私も社会人になって30年を超えていますから、いろいろな人とお会いし、一緒に働いてきましたので、そういう人いたよなと思ってしまいます。

みなさんの職場にもこのような「職場を腐らせる人たち」はおられるのではないでしょうか。

そのような職場では、どうすればいいのでしょうか。

私は、トップ自らがまさに「職場を腐らせる人」、そのトップに気に入られた数名がイエスマンとなっている会社に以前、勤めていたことがあります。

結局、入社して半年で退職という、その会社とは関係を断つという方法を選択しました。

特に後悔もなく、今でも正しい選択だったと思っています。

日本を代表する経営者の一人である稲盛和夫氏は『リーダーのあるべき姿』の中でだったと思いますが、「腐ったリンゴ」について書かれています。「腐ったミカンの方程式」と私は同じ趣旨だと思っています。

その結論は、徹底的に話し合うこと、それでもダメな場合は離れることだったと記憶しています。

私の行動と同じだなと思ったものです。

とはいえ、そのような選択ができることの方が少ないかもしれません。

そのような場合はどうすればいいのでしょうか。

「職場を腐らせる人たち」は変わりませんから、自己防衛しなければなりません。

著書の中では、「職場を腐らせる人たち」が変わらない理由も、そのような職場でどうすればいいのかという対策も書かれています。

明日からといわず読書後の次の一歩を踏み出すヒントを手に入れることが出来ます。

職場の人間関係で悩まれている人は、まず読んでみてください。

自信を持ってお勧めできる一冊です。

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