榊原正幸氏が書かれた『60代を自由に生きるための 誰も教えてくれなかった「お金と仕事」の話』から、様々なことを学ぶことが出来ます。
60代の生き方を模索し始めた40代50代だけではなく、漠然と将来のことに不安を感じている20代30代の皆さんにもお勧めできる一冊です。
読もうと思ったきっかけは?(WHY)
(1)豊かで快適な60代を迎えるため
日々の生活から肌感覚でも物価が上昇していることを実感します。その一方で、60代以降の
主な収入源となる公的年金は物価上昇には追い付けないようになっています。
そのため、自分自身で何らかの備えを今から始めないと、豊かで快適な60代を迎えることは
出来ないことは明らかです。
行うべき備えのヒントを求めて本を手に取りました。
(2)60代を青春時代とするため
60代を「『第一の』青春時代」にするための考え方
と「おわりに」書かれています。このフレーズがとても新鮮で、60代になったときには言え
るようになりたいと思ったのです。
(3)株式投資に興味があったから
目次を見ると、株式投資が一つのテーマになっていることがわかります。株式投資による資
産形成に強い興味を持ったのです。
何を学ぶことが出来たのでしょう?(WHAT)
(1)60代を青春時代にするための3本の矢
豊かで快適な60代を迎えるためには、次の「3本の矢」が肝心です。
一の矢は、「イヤじゃない仕事」に就くことです。二の矢は、「副業」をすることです。三の矢は、「株式投資による運用」をすることです。
(2)迫りつつある危機
ここ1年あまり、毎月のように値上げのニュースを見聞きします。どこまで物の値段があが
るのか、インフレが進むのか、不安に感じている方も多いと思います。インフレは、日本の
政府・財務省・日銀にとって政府の借金を軽減するための国策であるというのが著者の考え
です。著者が考える具体的なインフレ対策も書かれています。
(3)投資先の選定基準
投資先を財務的に安全かつ健全な企業に絞り込みことが重要です。具体的な選定基準に加え
て、実際に著者が選定した企業リストも巻末資料として掲載されています。
これから、どうするの?(HOW)
(1)「イヤじゃない仕事」にスライドする
50代になって「好きな仕事」へ大きく転身するのは難しいでしょう。ですから「イヤじゃな
い方向」へスライドさせていきます。今の職場で担当する業務を少し変える、少し絞り込
む、少し人に渡す等々、最初の第一歩を踏み出します。
(2)60代でも継続できる副業を始める
定年後に特有な問題(不安)である「経済的不安」「居場所がない不安」「やることがない不
安(ヒマだ病)」を解消できるのが「副業」です。60代になっても継続できる副業を出来るだ
け早く見つけて始めたいものです。
(3)株式投資を継続する
老後資金作りのために資産運用を行っていますが、60代を超えても運用は継続していきま
す。今まで以上に、財務的に安全かつ健全な企業をしっかりと見極めるようにします。