内定獲得に自信を持てない2022年3月卒学生は 60.0%、という調査結果を就職情報大手の株式会社学情が公表しました。
調査は、「あさがくナビ2022」へのサイト来訪者を対象とし、2020(令和2)年8月19日~8月31日の期間、「あさがくナビ2022」トップページとメルマガでアンケート回答を依頼したようです。
有効回答数は 809名でした。
内定獲得に自信あり 15.9%、自信なし 60.0%
就職活動後、内定を獲得する自信の程度を複数選択で尋ねると、
- とても自信がある 2.6%
- それなりに自信がある 13.3%
- どちらともいえない 24.1%
- あまり自信がない 40.5%
- 起業を考えている 0.1%
- 既に内定を持っている 0.0%
という回答でした。
「とても自信がある」と「それなりに自信がある」を合せた 15.9%の学生は内定獲得に自信を持っていると言えます。
逆に、謙遜もあるかもしれませんが、「あまり自信がない」と「まったく自信がない」と回答した 60.0%の学生は内定獲得に自信を持てていないと言えるでしょう。
内定獲得に自信がある理由は?
「とても自信がある・それなりに自信がある」理由を複数回答で尋ねると、
- 周りと比べ就職活動の準備ができているから 45.5%
- 就職活動に有利な学校・学部に在籍していると思うから 32.7%
- 理由は特にないが、自信はある 20.9%
という回答がベスト3でした。
周りと比較して、根拠の有無に関わらず、自分が有利に就職活動を進めることができそう、という感触を得ている学生が、内定獲得に自信を持っていると言えそうです。
内定獲得に自信がない理由は?
「あまり自信がない・まったく自信がない」理由を複数回答で尋ねると、
- 新型コロナウイルスの影響で、採用人数を減らす企業が増えそうだから 59.1%
- 就職環境が厳しいと思うから 47.6%
- 周りと比べ就職活動の準備が出来ていないから 46.6%
が、回答率の高い上位3位でした。
新型コロナウイルスの影響による採用・就職環境の変化を不安に感じているようです。
本当にそんなに環境が変化するのでしょうか。
以前のブログで、大卒求人倍率を取り上げました。
確かに、最近数年間と比べると売手市場の環境からの変化は見られるでしょう。
とはいえ、もう少し長い年月で見ると、決して悪い環境とは言えません。
企業としては、将来のことを考えると、どんどん成長する若手社員を採用したいのです。一方で、成果と給与がアンマッチとなっているバブル世代、今の50代半ばの社員は減らしたいのです。
年齢別の日本人の人口と合わせて考えるとそれほど学生にとって悪い環境にはならないと思います。
周りの意見に迷うことなく、決して悲観的にならず、自分と相性の良い企業を選んでください。
そうすれば納得のいく就活になります。