コロナ禍を経験し、転職意向が高まった人は 57%、という調査結果を株式会社日経HRが公表しました。
調査は、「日経キャリアNET」登録会員を対象に、2020(令和2)年7月30日~8月7日の期間、Webサイトで回答してもらったようです。
回答者数は 735人でした。
転職意向が高まった人は 57%
コロナ禍を経験して転職意向について変化があったかを聞くと、
- 非常に高まった 35%
 - 少し高まった 22%
 - 変わらない 36%
 - 少し低くなった 5%
 - 非常に低くなった 1%
 - その他 1%
 
という回答でした。
「非常に高まった」と「少し高まった」を合せると 57%の人が転職に前向きになっています。
その一方で、「少し低くなった」と「非常に低くなった」を合せても 6%と、20人のうち1人に過ぎません。
転職意向が高まった理由として、「将来への不安」や「コロナ対応への不満」を挙げた人が多かったといいます。
転職先を「給与・待遇」で選ぶ人は80%
転職先を選ぶ基準を尋ねると、上位7位までは、
- 給与・待遇 80%
 - 働きやすい制度(リモートワーク・在宅勤務制度など) 44%
 - 仕事内容 41%
 - 経験やスキル・資格がいかせる 40%
 - 休日・休暇 38%
 - 自分が成長できる・スキルが身に付く 30%
 - 希望の勤務地で働ける 23%
 
という回答でした。
将来への不安があるから、給与・待遇のいい企業を求めるとともに、自分が成長して企業がどうなっても稼げるようになろうという意識も感じられます。
また、働きやすい制度(リモートワーク・在宅勤務制度など)を求めている4割の人は、勤務している企業のコロナ対策が不満なのでしょう。現状の対策に不満だからこそ、安心して働ける企業を希望していると考えられます。
多くの人が状況を変えるために転職を考えていますが、転職市場の先行きについてはどのように見ているのでしょうか?
転職市場の見通しは、
- 非常に厳しくなる 44%
 - やや厳しくなる 33%
 - どちらとも言えない 23%
 - やや楽になる 1%
 - 非常に楽になる 0%
 
という回答でした。
楽になると思っている人はほとんどおらず、8割近い人は厳しくなると思っています。
そういう市場だからこそ、企業を選ぶ基準が大切です。
人生100年時代と言われます。焦ることなく、しっかりと自分と相性の良い企業を見つけましょう。