8月1日時点の内定率 81.2%は2017年卒と同水準という調査結果を、よりよい就職・採用のあり方を追求するための研究機関である就職みらい研究所が公表しました。
調査は、リクナビ2021にて調査モニターに登録している2021年卒業予定の大学生および大学院生を対象とし、2020(令和2)年8月1日~8月3日の期間、インターネットを活用して行われました。
集計者数は 1,315人(大学生 945人、大学院生 370人)でした。
8月1日時点の内定率は 81.2%
8月1日時点の内定率 81.2%は、現在の採用スケジュールとなった2017年卒の内定率 79.3%と同水準となりました。
2021年卒の内定率推移は、
- 3月1日時点 15.8%(2017年卒 4.6%)
- 4月1日時点 31.3%(2017年卒 9.7%)
- 5月1日時点 45.7%(2017年卒 25.0%)
- 6月1日時点 56.9%(2017年卒 51.3%)
- 7月1日時点 73.2%(2017年卒 71.1%)
- 8月1日時点 81.2%(2017年卒 79.3%)
となっています。
内定獲得のスタートは2021年卒が圧倒的に良かったものの、6月以降、急激に2017年卒が追い上げていることがわかります。
8月1日時点の就職活動実施率は、2021年卒が 30.4%、2017年卒が 31.1%でした。
内定率、就職活動実施率ともに、2021年卒は2017年卒と同水準となっています。
ちなみに、2017年卒の9月以降の内定率推移は、
- 9月1日 86.6%
- 10月1日 90.6%
- 12月1日 93.6%
- 3月卒業時点 95.5%
でした。
9月以降も同じような推移となるのでしょうか。
2017年卒の大卒求人倍率は 1.74倍
以前のブログで取り上げたように、2021年卒の大卒求人倍率は 1.53倍、求人総数は 683,000人、民間企業への就職希望者数は 447,100人でした。
同じ調査の2017年卒の大卒求人倍率は 1.74倍、求人総数は 734,300人、民間企業への就職希望者数は 421,900人でした。
2017年卒と比べると、求人総数が減少する一方で、民間企業への希望者数が増えていることがわかります。
とはいえ、就職氷河期やリーマンショック後に比べると、求人倍率は低くはありません。
企業規模別に見ると、従業員1,000人以上企業の求人倍率は 2017年卒は 0.90倍、2021年卒は 0.93倍と、いずれも1倍を下回っています。
従業員1,000人未満企業の求人倍率は 2017年卒は 2.49倍、2021年卒は 1.94倍と、2021年卒の方が低くはなっているものの、2021年卒も2倍に近い求人倍率になっています。
ですから、大手企業に拘り過ぎたり、志望業界を絞り込み過ぎたりしなければ、まだまだ内定を獲得することは出来るでしょう。
焦ることなく、自分の相性に合った企業を企業を探しましょう。