就活生の85%以上がWEBセミナーを視聴!

新型コロナウイルスの感染拡大もあり、就活生の85%以上がWEBセミナーを視聴していると、就職情報大手の株式会社ディスコが公表しました。

調査は、2020(令和2)年4月1日~4月5日の期間、2021年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象に、インターネットを使って行われました。

回答者数は 1,299人(文系男子 416人、文系女子 386人、理系男子 352人、理系女子 145人)でした。

就活生の85%以上がWEBセミナー視聴

WEBセミナーの視聴経験を尋ねると、

  • 2019年卒者  62.0%
  • 2020年卒者  63.7%
  • 2021年卒者  85.8%

と、昨年と比べると、22.1ポイントも増えています。

2019年卒と2020年卒を比べると、1年で1.7ポイントしか増えていなかったことを考えると、この1年で大幅に視聴経験者が増えていることがわかります。

さらにWEBセミナーを視聴した社数を尋ねると、2021年卒はライブ配信 6.7社、オンデマンド(録画)配信 4.8社、合わせて 11.5社でした。

昨年の2020年卒者が、ライブ配信 4.4社、オンデマンド(録画)配信 2.9社、合わせて 7.3社と比較すると、ライブ配信 2.3社、オンデマンド(録画)配信 1.9社、合わせて 4.2社も増えています。

WEBセミナーの視聴経験者が増えたうえに、視聴した社数も大幅に増え、この1年でWEBセミナーが就活生に浸透したようです。

実際に足を運ぶ会社説明会(個別企業のセミナー)の参加状況は、2021年卒者が 5.8社、昨年の 8.8社、一昨年の 9.7社と比べるとかなり減っています。

実際に足を運ぶ説明会の参加社数が減少し、WEBセミナーの視聴者が大きく増えているのは、やはり新型コロナウイルス感染拡大の影響なのでしょう。

大手企業を中心にWEBセミナーへの切り替えが進んだと考えられます。

新型コロナウイルス対策が志望度に影響

新型コロナウイルス感染拡大への企業の対応が、志望度に影響を与えているか尋ねると、

  • 志望度が上がった企業がある  11.0%
  • 志望度が下がった企業がある  21.0%

という回答でした。

理由コメントから、「感染防止への対応策の内容や、連絡の迅速さ、在宅勤務など社員の働き方の柔軟性などが、志望度に影響している」と解説されていました。

これらの条件を満たしやすいのは、大手企業、特にデスクワークあるいは営業職の多い企業になります。

現場で働く人が多い中小企業、新型コロナウイルス感染拡大の中、みなさんの暮らしを支えている中小企業、小売、物流、医療・介護等のサービスを提供している企業は対応するのが難しいのが、現実です。

いかにして、これらの企業に就活生の目を向けさせることができるのか、官民挙げて知恵を出さなければいけません。

そうしないと、また就職氷河期の二の舞になってしまいます。

就活生のみなさんも、できる限り、いろいろな企業に目を向けてください。

そして、自分の相性にあった企業を見つけてください。

そうすれば、きっと就活の納得度が上がります。

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