株式会社ディスコによると、2020(令和2)年3月卒業予定の就活生の2割が、8月1日時点で就活を継続しているといいます。
逆に言うと、8割の就活生が活動を終了したということです。
調査は、2020(令和2)年3月卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)のキャリタス就活2020学生モニターを対象とし、2019(令和元)年8月1日~8月6日の期間、インターネットを活用して行われました。
回答者数は 1,178名(文系男子 387名、文系女子 350名、理系男子 306名、理系女子 135名)でした。
内々定率は 88.2%、前年同期を 2.7ポイント上回る
内々定の状況を聞いてみると、内々定を 88.2%の就活生が獲得しているようです。前年同期の内々定率は 85.5%でしたので、2.7ポイント上回りました。
内々定者のうち、8.5%の就活生が就活を継続するようです。
全回答者数を 100%とすると、 7.5%(88.2×8.5%)になります。
まだ内々定を獲得できていない 11.8%とあわせて、2割の就活生が就活を継続しているのです。
この時期になると内々定の辞退者が想定以上に出てしまった企業は、改めて新卒採用を行うか、第二新卒採用に切り替えるか、という決断を迫られることになります。
第二新卒採用に切り替える企業もありますが、新卒採用を継続する企業もまだまだありますので、諦める必要はありません。
企業を探す手段は「就職情報サイト」「求人票」「新卒紹介サービス」
それでは、活動を継続している就活生は、どのようにしてこれから企業を探すのでしょうか?
新たな企業を探す手段を尋ねると、
- 就職情報サイト 84.6%
- 大学の求人票(WEB配信も含む) 34.6%
- 新卒紹介サービス(エージェント) 29.5%
- 企業合同説明会 26.9%
- 学内セミナー 15.4%
- ハローワークなどの公的機関 14.1%
- 逆求人サービス 9.0%
- その他 2.6%
という回答でした。
やはり多くの就活生が就職情報サイトや大学の求人票を中心に企業を探すようです。
複数の企業に同時に会える合同企業説明会や学内セミナーは、徐々に2021(令和3)年卒業予定者の業界研究等が中心になってきます。
そのため2020(令和2)年卒業予定就活生を対象とした合同企業説明会は激減しますが、それでも年明け以降も開催される合同企業説明会があることは、以前のブログで取り上げました。
参加する就活生が少なくなる分、じっくりと企業の担当者と話をすることができるのでお勧めです。
それ以外の方法としては、新卒紹介サービス(エージェント)の活用も有効でしょう。
私が最初に採用担当者として新卒紹介エージェントを活用したのは、リーマンショックで採用見送りの予定から、突如、新卒採用に取り組まなければいけなくなった時ですから、2009(平成21)年度だったと思います。
その時代に比べると、新卒紹介サービスも就活手法として定着してきたような気がします。
相談できる相手がいるだけでも、ずっと落ち着いて就活に取組めるようになりますので、積極的に活用してください。
諦めることなく、焦ることなく、就活に取組みましょう。